とうこ
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とうこ
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ザファ凸凹コンビ。 相手は固定気味。
全年齢: https://www.pixiv.net/users/15073518
じゃない方: https://www.pixiv.net/users/101174329
波箱: https://wavebox.me/wave/6nkpe5s5aaxpgpr4/
裏: @10gatsuno_mary
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カメラロール振り返ったら光るジャンボと光るネギだった
千葉ジェッツマスコットジャンボのペンライトと越谷アルファーズのネギ型ライトの画像
September 13, 2025 at 10:07 AM
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8/17 インテの三リョ新刊サンプルとお品書き、通頒のご案内です。通頒は入荷したので在庫になる予定です。
高校教師×料理人のふたりの日々について。

サンプル: www.pixiv.net/novel/show.p...

通頒: ec.toranoana.jp/joshi_r/ec/i...

当日お会いできるの楽しみにしております！
どうぞよろしくお願いいたします。
お品書き 5号館 B58b 雨とメアリー BURST OUT15 SLAM DUNK 【GOOD COMIC CITY 31 大阪】2025/8/17 とうこ@mntouko 新刊「幸福の実証については任意である。」 600円/文庫/112p/R-18 原作を読んでいるだけだったらどんな三リョを書いていただろう？……から考えたおはなしです。 高校教師三井×料理店雇われ店長宮城。 なにも時間は起きないふたりがそのまま大人になった日常。まだ付き合っていなかったふたりが付き合うようになるはなしです。 既刊 「La Mer, La Valse.」 1,000円/文庫/206p/R-18 オメガバース世界での二人について。 ※性暴力シーンがございます。 ※オリジナルキャラクターいます。 ハッピーエンドです！ 「ばけもんたちのすむところ」 700円/文庫/122p/R-18 ※鉄洋です。 かつて一度だけ夜を共にしたことのあるふたりが再会し、なにかをまたはじめるはなし。
August 7, 2025 at 10:40 AM
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7/13のお品書きです。オメガバ世界で生きる三リョです。
トリオキニ設置いたしました▶︎ triokini.com/circle/item/...
どなたでもどうぞ！

通頒予約▶︎ ec.toranoana.jp/joshi_r/ec/i...

当日お会いできるのを楽しみにしております。よろしくお願いいたします。

#0713ついリョ新刊
お品書き 2025/7/13 星に願いを 2025 -day2- 三井寿×宮城リョータ スペースNo. 南3ホール の18b 新刊「La Mer, La Valse.」 三リョ/文庫/206p/R-18 1,000円 内容:オメガバース世界で生きるふたりについて。 ※ふたりともずっとβで、二人の関係に他のバース性や運命といったなにかが影響を与えることはありません。 ※性暴力のシーンがあります。ご注意ください。 ※オリジナルのキャラクターがたくさん登場します。 既刊「ばけもんたちの住むところ」 鉄洋/文庫/122p/R-18 700円 内容:かつて一度だけ夜を共にしたことのある鉄男と洋平が、その夜以来10年ぶりに再会してまたなにかをはじめるはなしです。
June 28, 2025 at 9:25 AM
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7/13に頒布する三リョ新刊のサンプルと部数アンケートです。
「La Mer, La Valse.」
文庫/206P/成人向け/会場頒布価格:1,000円
オメガバース世界線の三リョについて。
注意書きをご確認の上お手に取っていただけたら嬉しいです。

サンプル: www.pixiv.net/novel/show.p...

アンケート: forms.gle/8zCCYTZhmNbY...

だいたい１週間程度を目安に考えております。

ご協力いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
#0713ついリョ新刊
小説表紙画像:レトロな風合い。ベージュにテラコッタの2色構成。セピア色のバラが右側にあり、タイトルは「La Mer, La Valse.」
June 11, 2025 at 10:32 AM
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5/3のお品書きです。プロ軸三リョ新刊のトリオキニを設置いたしました。
▶︎ triokini.com/circle/item/...

鉄洋があるのと、無配は新刊のふたりのそういう話なので年齢確認にご協力ください。
お会いできるのを楽しみにしております！

通頒予約▶︎ ecs.toranoana.jp/joshi/ec/ite...

#0503ついリョ新刊
5/3お品書き スペース:東3 メ29b 雨とメアリー 新刊: 「アンダンテ・レモネード」 文庫/140p/800円 プロ軸のふたり。試合中の怪我をきっかけに相手と、自分と、家族と、人生と向き合いいろいろと考えながらそれでも進むおはなしです。 ※怪我の描写がございます。 既刊 「ばけもんたちのすむところ」 鉄洋/文庫/122p/R-18 700苑 無配 「凪ぐきざはし」 三リョ/A5/R-18 新刊のふたりの本編後えっち 年齢確認にご協力ください。
April 19, 2025 at 8:53 AM
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5/3に頒布予定の三リョ小説新刊についてのサンプルと部数アンケートです。

「アンダンテ・レモネード」
文庫/138p/会場予定頒布価格800円
ふたりの引退について。怪我をきっかけに🏀や人生、相手と向き合うベテランふたりのはなしです。
※怪我の描写がございます。

表紙はひゅう様(@smhawkeri.bsky.social)に描いていただきました！ありがとうございます！

サンプル: www.pixiv.net/novel/show.p...
アンケート: forms.gle/y6UeKdoo5vgU...

期間は１週間程度の予定です。
どうぞご協力のほどよろしくお願いいたします！
小説表紙の画像。 檸檬色の背景、レモンの形の中にジャージを脱ごうとしている宮城とシャツを着た三井が笑っている。
April 2, 2025 at 11:29 AM
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これはとても楽しかった本日の様子です。どこのブースターが何観に来たんだという画像。ピンクの象は？と聞かれましたが私は所持していないので……
駅の柱がアルティーリ千葉のロゴでラッピングされており、それに川崎のマスコットロウルと、静岡のマスコットベルティの帽子をかぶった京都のマスコットはんニャリンが掲げられている写真。
March 15, 2025 at 12:54 PM
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3/16のお品書きです〜！
鉄洋で参加いたします。久しぶりに会う鉄洋(おそらく約10年ぶりだいたい4回目)が大人だから好き勝手にどうこうなる話です。
当日は年齢確認にご協力ください。
通頒はこちらから！

ec.toranoana.jp/joshi_r/ec/i...

どうぞよろしくお願いいたします！
お品書き 2025/3/16 HARU COMIC CITY34 BURST OUT12 鉄洋小説/雨とメアリー New！ 「ばけもんたちのすむところ」 鉄洋/R-18 文庫/122p/700円 あらすじ: かつて一度だけ夜をともにしたことのある鉄男と洋平が、その夜以来、10年ぶりに再会してまたなにかをはじめるはなしです。 ※年齢確認にご協力ください Free！ 「じょうずに使いきってね」 新刊とは関係ない時空。 入り浸っている鉄男の部屋でピアスを開けようとする洋平のはなし。
March 10, 2025 at 1:13 PM
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マジでいろいろある中で最近楽しいことの要約画像です
ハイエイトチョコと、ロウルのぬいぐるみ。ロウルは紫色でパステルグリーンのバスケットボールを抱えている。
March 2, 2025 at 10:51 PM
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3/16の春コミにて頒布予定の鉄洋小説新刊についてのサンプルと部数アンケートです。

「ばけもんたちのすむところ」
文庫/122p/R-18/会場予定価格700円

かつて一晩だけともに過ごしたことのある鉄洋が10年後くらいにたまたま再会して季節を過ごすおはなし。ハッピーエンドです。お手に取っていただけ場合はお手数ですが、年齢確認にご協力くださいませ。

サンプル: www.pixiv.net/novel/show.p...
アンケート: forms.gle/6xJcnp7ut1kc...

どうぞよろしくお願いいたします！
同人誌の表紙。 グレーの背景に紺色で風景画。建物と道路を走る車の様子。 タイトルピンクで「ばけもんたちのすむところ」
February 20, 2025 at 11:31 AM
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そういうことです
中華料理屋の提灯赤字で「香港屋台」黒字で「九龍」
February 19, 2025 at 11:12 AM
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2/9の三リョのお品書きです。
新刊についてはトリオキニも設置しておりますのでどなたでもお気軽にご利用くださいませ。
triokini.com/circle/item/...

当日は一冊を除き年齢確認にご協力ください。
お会いできるのを楽しみにしております！どうぞよろしくお願いいたします！
2/9 VALENTINE ROSE FES 2025 ついにリョー想いVR2025 三リョ小説サークル 雨とメアリー お品書き スペース 東1 ケ19a New ・「夜がぼくらをひとりにしない」 文庫/200p/900円 幽霊ソーちゃんと三リョのはなし。繋がっている短編ふたつと繋がってはいない中編ふたつ。 ・「High Jinks Dance Hall」 文庫/274p/1,100円/R-18 えっちな三リョまとめ本。 ショタ/♡喘ぎ/濁点喘ぎ/授乳コキ/中出し/ふたなり/人外など Old ・「ステイゴールドへ、花束から一輪を。」 文庫/136p/700円/R-18 ※鉄洋です ・「まぼろしなんかじゃない」 文庫/316p/1,200円/R-18 プロ軸三リョ。
January 30, 2025 at 10:15 AM
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2/9 ついリョで頒布予定の三リョ新刊通頒のご案内です。

1.「夜がぼくらをひとりにしない」(幽霊ソーちゃんと三リョ)
予約日時:1/24 0:00〜
ecs.toranoana.jp/joshi/ec/ite...

2.「High Jinks Dancehall」(年齢制限まとめ本)
予約日時:1/24 5:00〜
ec.toranoana.jp/joshi_r/ec/i...

予約日時が違ってすみません〜！またはじまったらご案内いたします。
実際に発送されるのはイベント後の予定です。
どうぞよろしくお願いいたします！
文庫本表紙の画像。白地にガラスの花が咲いており中央には黒字でタイトル「夜がぼくらをひとりにしない」 文庫本表紙のタイトル 黒地に紙吹雪が舞っている。中央には白抜きでタイトル「High Jinks Dance Hall」
January 23, 2025 at 11:19 AM
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2/9に頒布予定の三リョ新刊についてのサンプルと部数アンケートです。

①「夜がぼくらをひとりにしない」
文庫/200p/全年齢/1,000円(予定)
幽霊と三リョ
兄の幽霊について。
サンプル: www.pixiv.net/novel/show.p...

②「High Jinks Dancehall」
文庫/約250p/R-18/1,000〜1,200円(予定)
去年書いた年齢制限まとめ
置き場所: www.pixiv.net/users/101174...

部数アンケート(１週間程度): forms.gle/Gw9twmMWjH5a...

どうぞよろしくお願いいたします！
小説の表紙の画像 色とりどりのガラスの花が白地に咲いており、中央にタイトル「夜がぼくらをひとりにしない」 小説の表紙の画像 ショッキングピンクの地に黄金の星がちりばめられており、中央に白文字でタイトル「High Jinks Dancehall」
January 16, 2025 at 11:28 AM
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(2/2)
いのである）、引いてからものの一晩も経てば内容なんて脳内からは塵芥のように散ってしまっている。そもそも年始におみくじを必ず引くようなテンションで過ごしたこともあまりない。 「そんなこと言って中吉とか出してほし～」 「おっ、見てろよ」 「はいはい」 　だらだらと歩きながら、本殿に背を向けておみくじを引く場所へ進む。人だかりのある御守り授与所とはまた別の、のんびりとした空気が流れている場所におみくじを引くための空間がきちんと設けられていた。近くには開運と強運を祈りながら結ぶためのおみくじかけがあり、もうすでに多数のみくじが白い波のように結ばれて、風でその白を揺らしている。 「いくら？」 「普通のやつ百円」 「普通じゃないやつって何？」 「なんか縁起物とか中に入ってるんだって」 「普通ので」 「あ、やべ小銭全部賽銭箱に入れてた。三井サン貸して」 「いーよ百円くらい。ほれ」 「ありがと」 　決められた場所に百円を放り込む。きちんと小銭が吸い込まれたところで、三井と宮城はひとつずつ手を突っ込んでおみくじを引いた。配慮されているのか、自分たちの手もしっかり入って、かつなにかを掴んでも引き抜ける大きさに穴はくりぬかれていた。宮城は自分から引いたおみじくを、三井がなんてことはない表情でおみくじを引いているのを横目に開く。 　末吉。 　……こんなもんだ、自分の人生なんて。そもそもこんな紙切れ一枚で自分の一年が決まってなるものか。日々努力して身体を鍛えて技を磨いてプロとして舞台 に立っているのだ。自分の力で今年一年を乗り切ってみせる、となんだかんだおみくじを信じているからこその決意を固めたところで、 「すげー！　末吉とかほんとにあんだな！」 　という、非常に勝手な言葉が隣から降ってきた。肘打ちしてやろうとしたが、それを舌打ちで我慢する。 「……アンタは？」 　三井は宮城の言葉を受けて大きな手と指で軽く糊付けされているおみくじを開く。もったいぶるように開きながら、ほら、と声を弾ませた。 　――大吉だ。 「うっわすご、ほんとにあんだ大吉！」 　思わず感動して三井の手を掴む。三井はちっとも嫌がりもせずいいようにさせながら、宮城にその「大吉」を印籠のように見せびらかした。 「すげぇ……え～……大吉でけちょんけちょんい言われることあんの？　神様に」 「あー……小学生の時一回だけ、待ち人来ずだったな」 「大吉で！？」 　あはは、と口を開きながら笑う宮城を見下ろして、それすらネタなのか三井も含み笑いでエピソードを返してきた。 「大吉で。ひでぇだろ」 「へえ～！　今年は？」 「待て待て……末吉はどんなん？　待ち人」 　三井に言われて、ついつい目が行きがちな末吉から目をそらす。互いに目をおみくじに落とし、待ち人の欄を探して、もったいぶるようで簡潔な神様からの言葉を綴った文字列を視線で追う。 　おみくじにおける、待ち人。 　これには諸説ある。恋愛的な意味が広く知られているが、実際は人生において多大な影響を与える人だという。大切なひと。パートナー。出来事ということもある。通常、「来る」・「来ず」であったり、「来る たよりあり」であったり、「粘り強く待て」であったりする。「当方から尋ねよ」とは自ら動け！　との神様からのアドバイスである。 　宮城は自身が引いたおみくじ、そこに広がる神様の言葉に思わず目を見開く。気が付けば勝手に口はその文言を読み上げていた。 「待ち人、隣を見よ」 「待ち人、隣を見よ」 　同じ言葉が、重なった。隣を見る。見上げる。いつも通り三井の顔がそこにはあって、いつも通りの三井が宮城を見下ろしていた。三井の寒さにかじかんだ顔は赤い。宮城もきっと赤い。 　寒いけれど、寒さだけではなくて。熱も鼓動も、いつもの視線だって。 「……」 「……」 　無言だけれど、いつものふたりだ。視線はそらせないし、どきどきしているけど。いつものふたりの、はずだ。はずで……ある……。 　――はずだってば！！
January 10, 2025 at 2:14 PM
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三リョ版ワンドラ様 おみくじをお借りしました。

けっこう大人、違うチームでプロをやっている、確実にまだ付き合っていないのにずっと仲良しなふたりのおはなしです。
「ボナンザさもありなん」
(1/2)
「あけおめ～」 「あけましておめでとう」 「ことよろ～」 「今年もよろしくな……お前オレだからいいけど他の先輩相手にそんな挨拶してねえだろうな」 「他の先輩相手にこんな舐めた口の利き方するわけないじゃないっすか」 「ハァ？」 「三井サンだから♡」 「だから♡じゃねえだろうが」 　コラ、と言いながら三井の、ちっとも怒っていない手が宮城の頭に置かれる。いつもとは違いおろした髪はニット帽に覆われていて、衝撃なんてちっともなかった。年が明けてはじめて会った家族以外の人間。とうに見慣れた顔をいつもと同じ角度で宮城は見上げて、あたかも衝撃がすごかったかのように首をすくめてアウターの中で縮こまる。見透かしたように三井は寒さにやられたのかほのかに赤い鼻をすすった。人だかりはそれなり。地元の普段は閑散とした神社の、本日はかき入れ時である。 　 　 　 　＊ボナンザさもありなん 　 　 　 「にしても今日風やばくないっすか」 「マジやべえだろ冬。本気出しすぎ」 「呼び出されなきゃぜってえ外出なかったっす、オレ」 「わはは、感謝しろ」 　肌を焦がすような冷たい風が吹きすさぶ。神社に植えられた木々は見上げれば上空でしなるように揺れていて、それなりの強さを感じさせた。立ち並ぶ、とは とてもではないが言い難い縁日の屋台。イカ焼きの香りと肉が焼かれる香りが空腹中枢をこれでもかと刺激してくる。甘酒も振る舞われているようだが、そのあたりには並ぶのに飽きたこどもたちがお参りよりも先にと親の手を引いて脇に連なる綿菓子をねだっていた。宮城はそれを尻目に、その家族連れが並ぶ列に三井と並んでいた。 　初詣に行かないか、と誘われたのは年末だった。土日が年末にあたり、ちょうど三井のチームとの試合だったのだ。その試合直後にお前帰省だろ？　と声をかけられ素直に頷いたのである。 　隣県に所属する三井のホームアリーナへ、アウェイとして乗り込んで一勝一敗というところで昨年は幕を下ろした。誰一人怪我人が出なかったのは幸いで、なにせ年が明けてしまった今、レギュラーシーズンに天皇杯が二人して控えている。今度は宮城のホームチームでぶつかることになっていた。 「マジ、アンタのとこの横綱どうなってんすか。リバウンドほとんど寄り切られたんですけど」 「お前うちのアーロンのこと横綱とか言うなよ」 「言ってんのはアンタんとこの広報でしょうが」 「言い出したの松田さんだけどな」 　お馴染み、解説の元代表の松田さん。珍ワード、または名解説を繰り出す有名人だ。今はライブ配信の解説によく呼ばれてはありとあらゆる造語やらよそのジャンルからのワードを輸入してはトレンドの常連となっている。三井の大学の先輩らしく、三井が呼び出されたついでに宮城も連れて行かれて何度か肉やら寿司やらをご馳走になっている。後輩に食事をおごるのを趣味としているらしく、そのくせ解説では手加減がなく、特に後輩たちには愛の鞭が時に痛々しい。 　調子が悪い時の三井などこてんぱんに言われていた。宮城はその横綱発言と、年末の死闘を思い出し寒さに震えながら帽子をさらに引き下げた。外気に触れてい る肌の面積をどうにかして小さくしたい。 　三井はそのニットを見下ろしつつ、参道でどうにか熱を逃がさないよう一致意志を持つ人々と同様に、半歩、前へ詰めた。鳥居をようやくくぐれたので、この石畳をあと数メートル進めば本殿である。 　三井から初詣に誘われたのは随分と久しぶりだった。なにせ試合のスケジュールによっては詣でるタイミングなど無いに等しい。宮城は今年姪甥にきちっとお年玉を手渡しできたのだが、自分たちの母親を経由してなぜか三井も宮城の姪甥にお年玉を用意していた。本当に、なぜか。 「にしても１２月の記憶やべえな……」 「あー……アンタ、九州の方にずっと遠征行ってたもんね」 「お前もそれ三月にやるだろ」 「うん。お土産いる？　オレどこ行ってんのかわかんねえお土産もらったけど」 「いらねえ。あ、やっぱ明太子食いたいからどっか寄ったら買ってこいよ。うちで飲もうぜ」 　また半歩進む。ひとつの塊のようになりながら、人だかりは少しずつ歩を進める。宮城は横四列のルールに従いつつ、三井により身体を近付けた。こういう時、自分より身体がでかいやつがいると助かる。主に風よけとして。 「いいじゃん。マジで怪我しないでよ。酒飲める状態キープしてよね」 「せっかくだしお願いしとくか……神様に」 「酒飲むためとか神様に罰当たりな」 「何言ってんだよ、神様に誓うんだよ。絶対だからな」 「はいはい」 　いなしていたら、本殿まで辿り着いた。正月ののんびりとした雅楽の調べが、一月の寒々しさの中に穏やかさを添えている。神楽なのか、どんな祈りが込められているのか。もしかしたら正月らしく、ただただ穏 やかでたおやかな空気をかもすためのお囃子に近いのかもしれない。その正体がわからないまま、賽銭を木の箱に託して鈴を鳴らす。 　おじぎに、拍手に、もう一度おじぎ。 　見様見真似でするようになって、いまだに正しさがわからない作法だ。それでも三井の真似をしていればなんとなく間違っていても恥ずかしくない気がする。三井は本当に酒を飲むために怪我をしないと誓ったのだろうか。神様に。神様が本当にいるだなんて、もうまっすぐに信じていられる年ではない宮城は、それでもこうして呼ばれたらのこのこと三井とともに挨拶に来てしまう。神様への挨拶が済んで列を抜ければ、三井の視線が縁日に注がれていた。そこに視線を留めたまま尋ねられる。 「なんか食う？」 「オレ餅しっかり食ったから腹減ってねえや」 　首を横に振れば、大した提案でもなかったらしい、すぐに手を引いて次の提案がなされた。 「んじゃ、おみくじでも引くか」 「え、マジで」 　信じてんの。そう言外に顔を歪めれば、三井は礼をした時に緩んでしまったマフラーを巻き直しながら、 「おう」 　と堂々と胸を張った。 「オレ昔から大吉か大凶しか出たことねんだよ」 「……は？　そんなことあんの？」 「あんだよなあこれが」 　勝ち気な笑みを浮かべている顔を、信じられないものを見るつもりで見上げる。三井の唇はしっかりと弧を描いていて、眉も自信ありげにつり上がっていた。 　おみくじ。毎年諸説流れる一年を占うもの。神様のお言葉がその一枚の紙には書かれているという。宮城は三井のようなことはなく、中吉から大凶、様々な運勢を引き当ててきたし（なんと大吉は引いたことがな
January 10, 2025 at 2:14 PM
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これしかないでしょ
D.J.ホグ「爽やかブルーライムソーダ」
January 8, 2025 at 9:05 AM
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凸凹書きながら日付の変更を迎えたのですが作業環境がなかなかにおもろかったのでついつい写真を撮ってしまった。木箱の上にポメラ。こんな夜もある。
壁際に木箱が置かれており、その上にポメラが置かれている。
December 31, 2024 at 5:06 PM
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毎年大晦日に執り行われている、玄関に飾られる干支を模した人形交代の儀式も無事終わり年を越す準備が整いました。
辰のかぶりものをしているキティちゃんの写真 ピンクの巳の被り物をしているキティちゃんの写真
December 31, 2024 at 6:42 AM
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納めてきました。とても揺さぶられたというか、なんというか……感情がジェットコースターで……来年も現地でたくさん観たいです。
ララアリーナの中央にある巨大な電子掲示板。千葉vs島根のロゴ
December 28, 2024 at 1:30 PM
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これは非実在チーム、非実在選手の架空コンビ名「みつみや」を名入れしたスマホケース。
黒い手帳型のスマホケース。外側は黒、中は赤。表部分には白文字の筆記体で「Mitsumiya」。
December 18, 2024 at 11:22 PM
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はじめました〜〜！イェ〜〜！楽しすぎる。これ本当に時間が溶ける。たいへん楽しい。
銀色の紙の上にシーリングスタンプ。紫と緑混じりの「寿」、黄色と水色混じりの梅結び。 それを緑と紫のフローライトのゴーストが見下ろしている。 シーリングスタンプの画像。 緑と紫のグラデーションに「寿」。
December 16, 2024 at 12:10 PM
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設営完了しております！スペース空になることはないので、どうぞいつでもお越しくださいませ〜！
鉄洋と三リョ並べてお待ちしております。
よろしくお願いいたします！
スペースの画像。布の敷かれた机の上に本が並んでいる。
December 15, 2024 at 1:26 AM
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(2/2)
「いいすね、それ。賛成」 「みつみや！　次出番！　ネタ合わせは後！」 　髪を切っていない方の、あれいや前髪整えたかもしれない、マネージャーの田中がふたりの背中に声を張り上げる。 「聞こえてるって！」 「大丈夫だから！」 　わかっている。大丈夫だ。年間、何度このＤＪに背番号を名前をコールされて、毎回が大一番の舞台に立つと思っているのか。いやそりゃ何回か出番だけどトイレにいたとかうっかり廊下でジャージにうずもれて寝てたら誰にも気づかれなかったとかはあったけれど。これだけ長い間同じことをやっているのだから、そんなサプライズもありだろう。ありだと思いたい。 　まずは宮城の名前が呼ばれて、宮城は駆けだした。真冬、大きくなったアリーナ。この地域ではこのクリスマスの時期、滅多に雪は降らない。暖房だけではない、人の熱気でひどくあたたかいアリーナ。昔なんて冷房のない体育館で練習していたのに。その宮城の回顧を吹き飛ばすように、三井の名前が会場中に響き渡った。エスコートキッズと手を繋いだ宮城にすぐにおいついた三井。その手にはこどもの小さな手がつながれている。ふたりはほぼ同時にチームの列に並びながら、やはり同時に会場中を見上げた。 　いつもとは違う演出だ。 「うわすげ」 「やば」 　いつもは照明は落とされて炎が上がる。けれど今日、その炎は鳴りを潜めていた。代わりに、満天の星のように配られたらしいペンライトが光っていた。まばゆく明滅する星々のようなはちみがとろける光。まるで一つの生き物の群れのように、暗闇で光る星。入場の道筋だって、迷わないように導くような真白の光が灯されていた。ロマンを感じさせる星々はプラネタリウ ムみたいだ。中央ビジョンには次々と、これ以上かっこよく映るのは無理だろうという芸能人でもなんでもない男たちのドアップが映し出されている。そのビジョンの下、宮城は隣に立つ三井を軽く肘で小突いた。 　イルミネーションは綺麗だ。それはそうだ。知っている。街で通りがかり、駅でオブジェクトが小さな物語を作り、三井の実家のあたりでは競うように冬の景色を彩っている。けれど、それに負けないくらいに。むしろ、自分にとっては、これが、特別だ。 「三井サン」 「ん？」 「イルミネーションもいいけどさあ」 「おう。こっちがオレららしいよな」 「うん……ま、この景色は最高だしね」 「はは、だよな」 　三井が笑っている。チーム全員が入場を済ませた。全員で声を合わせて拳を掲げ、声をあげる。それに呼応するかのような歓声が客席からあがった。同時に会場の照明が徐々に明るくなっていく。３６０度、どこを見てもひかりが瞬いて、輝いて、まぶしい。今日も、今日だって。自分たちのバスケがはじまる。試合前のアップをはじめる間際、三井がボールを待ちながらふと呟いた。 「……懐かしくなってきたわ。チケット手売りしてた頃」 「うわー！　なつかし！」 　笑いながらボールを手に取る。吸い付くような感触。バウンドさせる音。まるで自分の鼓動であるかのように浸透している音。いつだって、どこでだってこの音からすべてがはじまる。隣では、さっそく三井がスリーポイントラインからスウィッシュを決めていた。それを横目に眺めつつ、宮城はその本人に教わった、どこかそっくりなフォームでボールで弧を描く。その軌跡を目で追いながら、たった一瞬のひかりのあとす じをたどる。 　まあいっか。というよりは、これがいい。どうせクリスマスなんて、ただの１２／２５でしかない。昔から試合があるし、シーズン中だし。なんだかんだ、今年も三井とこうしてコートに立っている。 　見上げた顔は随分と見慣れたけれど、気付かないだけで年を重ねた横顔なのだと思う。同じだけ自分も重ねているのだろう。視界の端では、マスコットがサンタ帽にいつのまにかマントまでつけてもらっている。 　バスケをしている幸せな冬。今まで生きてきて、そんな冬だけではなかった。今年はどうだろう。宮城は同じユニフォームを着た三井の隣で、そうして今日も、バスケをしている。これからだってする。たくさんの人の、星のように輝く瞳に見つめられながら。
December 13, 2024 at 11:03 PM
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三リョワンドラ様。
《イルミネーション》をお借りいたしました。どうやら同じチームでそれなりに長い間プロをやっているおそらくまだ付き合ってはいないらしいふたりの試合直前のおはなし。チームのひとたちもいる。

「だってこんなに愛づらしい」
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人工的な暗がりの中、宮城が呟く。重低音のＥＤＭが地響きのように床から伸びた足へ伝わってきた。 「今年もイルミネーションちゃんと見れねえな……」 　つい先ほどまで真剣な眼差しでミーティングに臨んでいた三井のふたつの目の光が、宮城に落とされる。 「あ？　あんな電飾なくてもオレが年中輝かしいだろうが」 「そういえば田中髪切ってましたね」 「え、マジ？　広報の方？　マネの方？」 「広報の方」 「うわ気付かなかった。アイツそういうのねちっこいんだよな」 「……」 「……」 「……ウィ～～メリクリ～～」 「お前それ言うの今日一時間ぶり５回目だぞ」 　 　 　＊だってこんなに愛づらしい 　 　 　本日はクリスマスシーズン真っただ中、ホームでリーグ首位を迎え撃つゲーム１その日である。あと数分で選手入場なのだが、三井も宮城もトイレに並んで行こうとしたところをマネージャーにとっつかまっていた。ぎりぎりで間に合う計算なのに、と文句を言いながら待機場まで早歩きする途中、「それでこないだ遅れたでしょ」と呆れ混じりの笑いを漏らされる。背番号のせいだ、そうだそうだたまには背番号後ろから入場すりゃ間に合ったんだ、とぼやけば、それはスルーされてしまった。できるマネージャーはつまらないことを聞こえないふりするのを得手としているので当然の対応だ。 暗幕の向こう側では、トイレに行きたかったふたりを、選手を、監督を待つ人々のざわめきが渦巻いている。ゆったりとした裏打ちのリズムを刻むような拍手、轟く電子で刻まれた入場曲。アップの際に流れていたクリスマスソングだけが、季節感をより際立たせた。アリーナグルメもそれに寄せたらしいが、ふたりは口にできていない。宮城は、学生時代に、それこそ三井が大学一年の頃だ。そのクリスマスシーズンに買ってもらったチキン。あれがきっと、人生でいちばんの、チキンだった、気がする。そんなことを思い出しながら、馴染みのリズムを自身も足で刻みはじめた。 「これさあ、トイレ行けたじゃん」 「大じゃねえもんな」 「ね！　そう！」 　背番号が近いこともあり、隣で並びながら文句を言い合う。丁寧に待機してからの秒数を数えていた宮城だが、広報の方の田中に聞こえでもしたら「自分ちじゃないんだから」と小言を言われてしまう。大音量に潜ませる声であれば、三井にしか聞こえないのは長年積んだ経験により実証済みだ。 　自由に振舞うことを許されているわけではないが、勝手に己の意思のまま振舞うメンバーが揃った今年のチーム。というよりは、同じチームで長年培ってきた空気が正しく受け継がれているということだろう。宮城が三井と同じチームカラーを背負うようになってもうずいぶんと経つ。同じ年など一度としてない、このスポーツでプロとなり誇りと掲げてきて、そのどの季節にも三井は宮城の隣にいた。 　そう、それはシーズン真っ最中である冬は毎年である。 「つかなんか毎年ずっとアンタといる気がする。なんすか、オレのこと好きなんすか」 「おう愛してんぜ」 「マジ？　オレもー」 「……」 「……」 　お互いに白けた表情を相手に向けつつ、同時に溜息をついた。そう、ふたりのこのコンビネーションがこのチームでは何より大事なのである。とは、昨年大学を卒業したお調子者クソ生意気ルーキーの大先輩に向かっての言葉である。近頃の生意気ではなく空気が読める若者、というよりは上下関係を叩き込まれた環境でありながら負けん気の強さと高い鼻っぱしらを加入当初より同時に三井と宮城によってへし折られた彼は、なぜかふたりに懐いている。その歯に衣着せぬ態度をふたりして気に入り、いささか雑な扱いすら喜んで受け入れるので同時に感情及び物理的に引けば、妙に輝いた瞳で「やっぱふたり息ぴったりすね」と笑うので薄気味悪い。 　その後輩は客席にサンタのコスプレが多数出没するウィンターカップの常連、インカレでもかなりの爪痕を残した選手で、三井と宮城同様クリスマスと言えばほとんどバスケに染められた人生だっただろう。その彼は先にコートへ向かおうとするマスコットに絡んで、その頭をいささか乱暴に撫で、全力で拒否されていた。 　営業妨害で訴えた方がいい。そのマスコットの頭に見慣れぬものが外れないように留められていることに気付いた三井が、首をかしげてまじまじとコートへ向かっていったその毛むくじゃらの背中を見つめる。フォルムを縁取るように逆光が走り、いっそ神々しささえ孕む光景に「なんだこれ」の感慨が胸中に浮かんできて、すぐに霧散していった。いつもとは違うシルエット。その違和感。 「は？　サンタ帽？」 　宮城は自分もそこそこぼーっと聞いていた説明を記憶の中で手繰り寄せる。試合前ミーティングはしっかりと覚えているが、その前に広報に聞いた説明だ、怪しくても許してほしい。ただ三井よりはしっかりと覚 えている自信があるので、少々上から物を言わせてもらった。 「三井サン説明聞いてなかったの？　今日はアイツ、サンタになりきって悪さすんだって」 「いや似合わねえ～。てかなんだよ悪さって」 「プレゼントを配る」 「全然悪くねえじゃん」 「アンタ何年目だよ。一応設定あんじゃん、いたずら好きっしょ確か。んでこどもだからそれがかわいいいたずらになる～みたいな」 「へえ。……こどもだったんか。あれ今アイツ何歳だっけ」 「……え、五歳とかじゃねえの、クリスマスではしゃいでるし」 　年齢までは覚えていない。そもそもきちんと年を重ねるのか毎年同じなのか。ていうか背番号なんであんな中途半端な数字なんだそういえば。改めてきちんと考えたことがない、それなりに人気を博しているだろうマスコットの登場に会場が沸いたらしい様子をなんとなくうかがいつつ眉をしかめていれば、生意気なクソガキが偉そうに見下ろしてきた。身長は三井よりも高い、将来有望の１９８センチである。 「七歳っす。ふたりともこのチーム何年目すか」 「七年」 「オレ六年」 「マジ反省した方がいいすよ。マスコットとの仲見てるファンもいるんすからいってーな！」 　三井と宮城が同時にどついたその勢いのまま、名前をコールされたクソガキは先にコートに走っていく。まるで母親に兄弟のいじわるを告げ口をするかのような、どこか晴れ晴れしい顔を見せながら。 「最近ますます生意気さに磨きかかってんな」 「どうします？　試合後裏呼び出します？」 「徹底的にディフェンス鍛えてやろうぜ」
December 13, 2024 at 11:03 PM