みどりの
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旅酒飯。転載や画像の利用は原則だめです。
駅に戻る。人一人いないホームの向こうに、ナイタースキーの喧騒が聞こえる。
October 2, 2024 at 3:29 PM
薄暮の街を歩く。急速に明度を失っていく空、幻想的に浮かぶ街灯の隊列。雪が光を反射して、街はまだ明るい。厳冬に息づく、生きた街の明かりだ。
September 28, 2024 at 12:26 PM
30分ほど遅れて来た特急に揺られ、また雪中の駅へと降り立つ。列車が去ると、まばらな降客は暖気を湛えた待合室に吸い込まれ、やがて薄暮の街に消えていった。
September 27, 2024 at 10:58 AM
駅の裏口だが、すっかり雪に埋もれている。実質無人駅みたいな扱いなので、さしたる問題はないのだろう。
September 26, 2024 at 11:34 AM
初夏に来たときの写真を探した。案外、同じアングルでは撮っていないものだ。
September 25, 2024 at 8:36 AM
駅では1両列車が発車を待っていた。私が乗る対向の特急は遅れているらしい。誰かが慌てることもない。厳冬の最北を走る細道、そこに生きた鉄路が通うことがすでに価値だろう。苛烈な自然からすれば、30分そこらの遅れが日常であっても仕方ないとさえ思えた。
September 24, 2024 at 2:28 PM
あの日降り立った駅だ。
September 24, 2024 at 2:18 PM
少し酩酊した足で、雪に埋もれた街を注意深く歩く。3年前の初夏に歩いた街の風景を思い起こしながら、あの時とは違う街の表情に感嘆した。
September 24, 2024 at 1:46 PM
これはあまりに美味しかったからお取り寄せしたブルワリーのビール
September 20, 2024 at 7:46 AM
雪の街で、訪れたのはブルワリー。
青い飛行機の中で、ふと手に取った雑誌、その記事に載っていたビールの話。あの時の憧憬と羨望が、目の前のグラスに注がれた。
September 18, 2024 at 5:05 PM
小さな駅だった。写真一枚に収まるほどに。
板張りのホームが解体されて、小屋駅舎が撤去されてしまえば、かつてあった多くの駅がそうであったように、ここに駅があった痕跡さえ、残らないのかもしれない。
August 21, 2024 at 5:10 PM
駅舎に入る。駅舎と言っても、恐らく物置小屋を改装したもので、待合室と呼ぶほうが適切かもしれない。
壁には、空欄のほうが多い時刻表と簡易な路線図、色褪せた掲示物。「頑張れ宗谷本線」のポスターが、すっかり日に焼けたような風合いになっているのを見て、残り一か月半ほどになったこの駅のことを思う。それは、諦観だったのか、寂寥だったのか。
August 3, 2024 at 2:03 PM
ちょっとだけわかりにくい写真。
2本の茶色い筋は道路の轍で、線路は画面の更に下側にある。白ばっかりな景色のせいか、錯覚を起こすような感じだ。
見返してて一瞬「?」ってなった写真。
August 2, 2024 at 1:43 PM
列車が去っていく。赤いテールランプが見えなくなって、独り取り残されたような心持ちになる。人里離れたような無人駅でしか味わえない感覚だ。
July 30, 2024 at 7:49 AM
駅に降り立った。今はもうない駅だ。
見納めにきた鉄道オタクの2、3人でも居るかと思ったが、私のほかに人影は見当たらなかった。
雪原に、列車のエンジン音だけが響いた。
July 29, 2024 at 1:49 PM
1.5~2くらいの氷柱が普通にあるんです。これは別のとこのだけど。
July 21, 2024 at 3:34 PM
対向待ちの暇にあかせて、北の過酷な鉄路っぽい写真を撮る。事実過酷ではあるのだが。
July 21, 2024 at 10:05 AM
そもそも10分ほどの停車時間があるところに対向の特急は遅れ、30分かばかり停車となれば、駅の売店でグッズを買い、あるいは旨いものを買い、あとは歩き回るくらいしかない。
これはでっかいつらら。遠くから眺めてるから写真だと大したことなさそうに見えるが、案外と私の身長くらいある。
July 21, 2024 at 10:02 AM
いつか降りたいその駅は、また来るときまであるのだろうか
July 20, 2024 at 12:54 PM
列車は雪原をひた走り、途中の街の駅で止まった。対向の特急が遅れていて、しばらく足止めと聞く。雪がちらつく。この天気、あの鹿の群れ。思い返して、走るだけ有り難いか、と、カメラ片手にホームに降りた、待ち時間の一枚。
July 18, 2024 at 3:17 PM
列車は“最北の秘境駅”抜海に停車する。聞いた話では、この列車が停車した2番線は既に使用停止となり、車内からこのアングルはもう撮れないという。更には、100周年を迎えたこの駅自体も、来春には廃止になるとの報が。夏が過ぎ、また冬が来れば、抜海駅はもう二度と、雪融けを迎えることはない。
July 14, 2024 at 4:10 PM
最北の駅を発ち、茫漠とした真冬の海に見送られて、長い家路へと旅立つ。快晴の夏ならば、コバルトブルーの海の向こうに利尻富士の威容を仰ぐ車窓も、今は鈍色に沈んでいる。けれど水墨画のような玄冬も、また胸を打つものだ。
July 14, 2024 at 7:29 AM
ぼんやりとした太陽が、最果ての駅を照らす。記憶の彼方に眠る彼の駅は既に無い。しかし風雪は、往時と変わらず街を凍てつかせている。
July 7, 2024 at 12:25 PM
ピィー、と甲高い警笛が鳴って、ブレーキがかかる。もしや、と先頭部に向かえば案の定、行く手にエゾシカの姿があった。またかと言うようにこちらを一瞥して角を突き合わせる。
喜ぶのは観光客くらいのもので、鹿も慣れっこなのだろう。ソロソロと列車が近づくと、漸く面倒臭そうに歩き始める。ノロノロと10分ほど先導して、気まぐれに雪の向こうへ消えていった。
遅延は、それでも少ないほうだ。
July 4, 2024 at 3:21 PM
駅へと戻る。明らんだ雪道の突き当たりに、貨車だった待合室がぽつんと見える。
いつかは、仕事に学校に急ぐ人々が見た景色だったのだろうか。その頃は、この道の左右にも家が建ち並んでいたのだろうか。
いつしか雪に埋もれ、消えていったであろう誰かの生活に、暫し、想いを馳せた。
July 3, 2024 at 4:26 PM