コバヤシ
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@lastbreath0902.bsky.social
イマワノキワというブログで、アニメの感想、TRPGのプレイレポートを書いております。
主にブログの更新通知をします。


https://lastbreath.hatenablog.com/
 かくして東島と自分自身、二つの仮面を引っ剥がし赤心を確かめたユリコは、傷だらけのベストコンディションで決勝へと挑む。
 ライダーマン VS 電波人間タックル。
 本家ならぜってーライダートーナメントのてっぺんにならないと、クソニワカでも理解るマッチアップだが、ここまでの歩みがその必然性を熱く叩きつけてくる。
 燃えるぜ…。

 トナメ前は”本物”に至れてなかった二人が、決勝の舞台でぶつかり合う展開が、このアツすぎる寄り道が「特訓」だったことを語ってるとも感じるけど。
 果たしてその決着がどんな温度と色彩で炸裂し、その先に何が待っているのか。
 次回も楽しみ!
December 9, 2025 at 8:22 AM
 一撃必殺の怖さをブン回してユリコを追い詰めつつ、何度即死級の投げ食らっても立ち上がり、その真価を試す東島。
 その強さが極めてレスラー的なのが、この作品が讃歌を捧げるもう一つの至高天を、改めて感じる展開でもあった。
 ほぼ”受け”の凄みだけでアツい試合を成り立たせ、二代目タックル覚醒まで温度を高めていく東島は、しかし師匠ぶった言葉をかけるわけではない。
 ひたすらにその不死身、それを支える狂った愛を肉体にみなぎらせて、ただただ戦うだけだ。
 誰に見せるわけでもない内輪の肉弾懇親会に、明確なメッセージが生まれてしまう異様さが、劇的闘争の本質を眩く照らしていく。
December 9, 2025 at 8:18 AM
 ユリコが己の中にあるライダー器官をフル回転させ、恐怖を乗り越え勝利へひた走るほどに、東島は技名を叫び、仮面の下の素顔をのぞかせてくる。
 逆にいえば、東島を不死身のバケモノにしていたのはユリコ自身の恐怖であり、一人間の精神状態は己を飛び出し、敵という鏡に反射していく。
 心のあり方が強さに直結し、敵の存在すら定義してしまう、過激な心理主義こそがこの作品のルールであることが、改めて示される展開といえよう。
 その脆さを打ち砕いてくるショッカーに対し、限界ライダー仲間は倒されないことで心を試し、新たな境地に引っ張ってくれるんだから、なんだかんだ響き合うものがあるよね、この人ら…。
December 9, 2025 at 8:13 AM
 赤い目を輝かせ、無言で不気味に迫るライダー(40才)は、あの夜の公園で自分を呑んだ、蜘蛛型の恐怖の似姿だ。
 それを乗り越え、ただのおっさんという正体に勝利を吠えるところまで、自分の魂を引っ張っていかねば、ユリコが貼り付けた正気と怯懦の仮面は剥がれ落ちない。
 人体秒でドロドロにするイカれたバケモンとやり合うんなら、形だけの仮面は邪魔なだけであり、無形のまま憧れと同化できるところまで己を引っ張っていかねば、戦士の資格はない。
 …ここら辺、素面でありながら役を舞台に降ろしてくる能の達人めいた部分があり、妙に幽玄なのが個人的には面白い。
December 9, 2025 at 8:10 AM
 というわけで一足先に蜘蛛男に”勝った”東島は、声も顔もないコミュニケーション不可能な怪物として、二代目タックルの前に立ちふさがり、真の恐怖を教える。
 冷静な見方をすれば、素人のテレフォンパンチを武道経験者が見切って、超危険技を叩き込みまくって勝った…とも言えるが、実際に対峙しているユリコにとって、これは心を摘む闘いなのだ。
 あまりにも本気でライダーごっこをやり続け、人間の技術を学ぶことすら拒絶した、偉大なるド素人のヤバい迫力。
 それを飲み干し、仮面の下の素顔を暴く。
 (画像は”東島丹三郎は仮面ライダーになりたい”第10話より引用)
December 9, 2025 at 8:07 AM
 この身内トーナメントに勝った所で、栄光が得れるわけでもショッカーが倒せるわけでもない。
 ヤバ人間が集う身内サークルで、ちょっとスッキリして体中傷だらけってだけだ。
 だからこの闘いは、今後リアルな死闘に身を投げていく彼らにとっての”修行”なんじゃないかな、と思う。
 心の強さが全てに優先するロマンティシズムを、物語の駆動装置としているこの作品に、骨を埋めるに値するだけの熱を、偽装社会人どもから引っ張り出す。
 ”仮面”を剥がし、素面の己で本気で狂うところまで、テンションを引っ張り上げる。
 いやまぁこの話狂ってるので、この後ガチバトルが待ってるとも限んねぇけどさ…。
December 9, 2025 at 8:04 AM
 一葉兄貴にしても東島にしても、血中ライダー濃度の濃い”本物”は攻めるより耐える美学に身を染めて、勝者をダメージで追い詰める闘い方にならない。
 不屈、不当、不退転。
 改造人間として世間の真ん中から外れ、人知れず影の激闘に勤しむライダーを理想とする男たちは、自分が信じた狂気にアクセルをベタ踏みし、人生燃料にして突っ走る生き様を選んでいる。
 ここら辺、ファミレス店長と教師という職業を手に入れ、一般社会に順応できる”仮面”を付けている連中は、ちいとハラ決まってない感じもある。
 なのでゾンビのごとく立ち上がり、倒されないことで仲間の本気を試し続ける。
December 9, 2025 at 8:01 AM
 つうわけで夕日輝く山中閑居…どんだけ吠えても迷惑にならない環境で、大人二人がガチンコライダーごっこである。
 「今それ!?」としか言いようがない、憧れのヒーローの死に様への激情を迸らせ、特訓の果てに身に着けた真・電波投げをブッ込むユリコであるが、どんな状況でも立ち上がるバケモン相手に、小手先の理屈は通用しない。
 ここら辺は合気の秘奥に耐え続け、ワケ分かんねぇ意地で噛みつき続けてきた、一葉兄貴にも通じる強さである。

 理にかなった常識よりも、グツグツ煮立った情念のほうが強い。
 血みどろのロマンティシズムである。
 (画像は”東島丹三郎は仮面ライダーになりたい”第10話より引用)
December 9, 2025 at 7:56 AM
 この冷静と熱狂の振り幅に、サークルで唯一”本物”で正気なユカリスが飲み込まれ、成人二名による血みどろライダーごっこは、醒めた常識を飛び越えた”本物”に見えてきてしまう。
 明らかに狂っているわけだが、この場所においてはそれが真実であり、イカれた熱量に釣り合い飛び越えていくだけの同志が隣に立つ時、そういう逸脱は全面的に肯定される。
 …清潔に経済化された”推し活”が活況を呈する中で、オタク集団がどういう引力で集い、溜め込んだエネルギーが爆発するか吠えている作品でもあるなと思う。
 それは不格好で制御不能で、SNSにはとても載せられない狂気に満ちているのだ。
December 9, 2025 at 7:53 AM
 ギトギトに煮詰まった情念が顔面から吹き出し、茅野愛衣がキャリアハイを更新する熱演をブッ込み続けて、タックルがライダーを倒す大金星を成し遂げるまでで24分。
 声も上げず顔も見えない不死身のバケモノを、擬似的に”怪人”として演出することで、蜘蛛男にビビったユリコが過去を乗り越え、真の戦士に覚醒する筋立てが、何故かキッチリ立ち上がってしまっていた。
 東島もユリコも、んなこと考えて殴り合ってるわけじゃないと思うのだが、お互い総身にみなぎらせたライダー愛が混ざり合うと、結果としてなんかデケーことが起こってる感じになる。
 しかし一旦頭が冷えると、地獄ライダーサークルの仲良し内ゲバでしかないのだ。
December 9, 2025 at 7:50 AM
 新たに見えてくる景色を鮮烈に描き、情報が共有されているからこその面白さと難しさを削り出し、コメットとの血塗られた純情も鮮烈。
 大変見事な、初のグノーシア周回でした。

 ここでしっかり仲間を殺す後ろめたさに向き合っておいたことで、今後グノ側に回っても役割をまっとうする下地ができたし、ロールと相反する人狼特有の絆を、ドラマに交えてしっかり削り出せたのも良かった。
 個別のエピソードとしても、今後への効きとしても素晴らしかったと思いますが、さて次なる旅路は何を描くのか。
 各キャラ個別回の下地も整ってきて、いよいよ次回も楽しみです!
December 8, 2025 at 9:15 PM
 その内実までは知らないまでも、共に戦い抜いてくれた誠実さに心惹かれ、優しい嘘の向こう側へと進み出すコメットの笑顔は、人喰いのバケモノとは思えぬほどに眩しい。
 ここでこれまで描かれてきた、「グノーシアになっても、パーソナリティは維持されたまま」つう原則が、別角度からぶっ刺さるのも凄かった。
 人喰いの怪物になったとしても、人間の一番大事なところは未だ維持されたままで、しかしグノーシアは人を喰う(そういう生き物)。
 騙し、殺すことでしか到達できなかった二人だけの世界で見えた、コメットの本当は間違いなく眩しいもので、敵味方を入れ替えながら進む残酷なゲームは、善悪の彼岸を揺さぶりながら進む。
December 8, 2025 at 9:11 PM
 相手が嘘をついているかを見抜く能力は、嘘をつかなきゃ勝てないグノーシアが盤面にいる以上、非常に大事だ。
 自分は嘘がつけないけど、嘘を見抜く能力はピカイチな(だからグノーシアには不向きな)コメットをヒロインとすることで、この力の強さと限界が活写されていたのも、たいへん良かった。
 ひたすらゲームに便利な力として書いておいて、最後に思いの一番深いところまでは探れないから、心の底からの告白で今回のドラマをまとめ上げるの、マジで強くてビビった。

 周回者だからこそ過酷なゲームを勝ちきれて、一回一回生み出されるドラマに最後までは付き合えない、ユーリの宿命。
December 8, 2025 at 9:08 PM
 かつては過剰に抱え込んだ情報を適切に活用できなかった結果、ククルシカを守りきれなかったユーリだが、今回はコメットの大ポカを逆に活かし、論理を煮詰めて盤面を睨む強敵を、見事にハメる。
 セオリーから外れた一手すら、相手の特性を良く見ていれば逆転の秘策に出来る、情報戦の醍醐味を味わえる回でもあった。
 コメットの爆裂ヒロイン力でドラマを加速させつつ、こういうゲーム構造の彫り込みも丁寧に積み上げているあたり、全方位に隙がない話運びである。
 ここでユーリの凄みがちゃんと伝わるあたり、話数の積み重ねが上手く行ってんだな…花田先生偉いわ。
December 8, 2025 at 9:05 PM
 ここら辺、無防備な南半球へと思わず視線が吸い込まれるヴィジュアルへの、初手での”ナメ”すら使いこなしてる感じがあって、マジスゲェなと思うんだけども。
 一緒に人類の敵になってみなきゃ分かんなかった、「嘘がつけないグノーシア」の脆さとか、それでも生き延び夢を叶えたい切実さとかを噛み締めながら、もはや人狼上級者となったユーリくんのキャリーは続く。
 嘘がつけない・難しいこと解んないつうコメットの特質を補佐することで、ユーリくんの現在地、そこに至った成長が可視化されるの、人狼ゲームのセオリーを再確認もしてて巧いなぁと思う。
 ユーリくんはもはや、勝ち筋が見えてるプレイヤーなのだ。
December 8, 2025 at 9:00 PM
 天真爛漫な表層の奥に、地獄めいた故郷の思い出、それを越えて瞬く星の海への憧れを秘めていた、コメットとの日々。
 それがユーリに、グノーシアに”為る”ことへの後ろめたさを乗り越えさせ、与えられた天命を全力でやり切る、ゲームプレイヤーとしての真摯な姿勢を取り戻させる。
 コメットの個別情報を回収して、銀の鍵にまつわる大きなゲームを進展させる一方通行で終わらず、ユーリ≒視聴者にも手渡されるものが多いフェアな関係として進んでいるのが、なかなか満足度高い。
 欲しいところにドンピシャで球が来る、ズバッとした体験を叩きつけられると、相手のこと好きになっちゃうからな…。
December 8, 2025 at 8:57 PM
 「このように下地を整えたうえで、特定ヒロインにフォーカスした”勝負”の火力を上げるッ!」という戦術が、どんだけ刺さるのか。
 佐倉綾音大先生が今まで積み上げてきた、ヒロイン演技の分厚さで脳みそぶん殴られる、二人三脚のグノーシア奮戦記が良く教えてくれる。
 ヤバいってこんなの…好きになっちゃうって!
 何がヤバいって、これは個別攻略一回目であり、目の前に明滅する一回一回の人生に真摯に向き合うユーリのスタイルは、このレベルのガチ恋を人数分叩きつけられるってことだ。
 …やっぱ襲ったり騙したりなゲーム、早く止めねぇ?
 (画像は”グノーシア”第9話より引用)
December 8, 2025 at 8:54 PM
 やっぱ第一印象でナメたりビビったり、特定の方向に誘導しておいて、深く入ると意外で魅力的な人間味が出てくるのは、キャラ造形の基本に忠実ながら、パワーのある筆致だと思う。
 自分勝手な籠城野郎と思わせておいて、人喰い狼の定めから仲間を守るべく己を鉄パイプの檻に閉じ込めた義士へ。
 揺れ動く沙明の印象は、コミカルな展開でルール無用の土下座ボーイへと変化し、今回グノーシアとして共に立つことで、かなりロジカルに戦術を組み上げ、個人的な痛みを抱えた立体的なものになってきた。
 大人数を捌くのもあって、かけてる秒数自体は多くないが、一個一個が適切なので見事に刺さる。
December 8, 2025 at 8:50 PM
 最悪の期待感はさておき、モノトーンで描かれるグノーシアの世界は不気味でありながら美しく、彼らが撒き散らす”救済”もたいへん良かった。
 犠牲者の選別は、ゲームの有利・不利だけ考えるならロジカルな強者…ラキオや夕里子を選ぶべきだと思うけど、ニヤニヤ顔の奥に譲れぬ何かを隠す沙明の押し込みで、オトメが選ばれた。
 どう見ても知能可動物の悲惨な境遇に、含むものありすぎる男なので、こっちの掘り下げも待ち遠しい。
 出てくる連中全員コクのある造形にして、それぞれの物語を回収していく大きなゲームが作業にならず、むしろワクワクと出番を待ち望めるアトラクションになってるのは素晴らしい。
December 8, 2025 at 8:46 PM
 逆に言えば、優しくされたと感じればグノーシアでもホイホイ近づいてきちゃう無防備と、その背後になにか切実な欠乏が、SQちゃんにはある…って話なんだろう。
 エロティックなクスグリで、絵変わりに乏しい密室推理撃を盛り上げてくれるコンパニオンだと思わせておいて、無茶苦茶イノセントなものを秘めてるオーラがムンムンしているので、SQちゃん担当回は大変楽しみである。
 今回はコメット攻略回だったので、そっちに操を立てて「やっぱセツは、頼もしいギャルゲ主人公だなッ!」という気持ちが強くなったけど、次の周回はまーた事情が別だかんね!
 銀の鍵も満たさなきゃならんし、一発頼むよユーリくんッ!
December 8, 2025 at 8:43 PM
 グノーシアだと解っているコメットをかばうために、エンジニア初手吊りをロジカルに回避した行為を、SQちゃんは個人的な行為だと思い近づいてくる。
 「チョロい…そしてえっちだ…」とグラグラ揺れる俺を置き去りに、ユーリは人狼ゲームの基本構造に真摯に対応し、都合良く利用する行為に一線を引く。
 最悪のチョロ蔵コマしマンに堕ちるかの瀬戸際を描くことで、「グノーシアにだってモラルはあるんだッ!」つう一線が引かれて、どういう態度で騙しと殺しに勤しめば良いのか、飲みやすくなってるのは巧いなぁ、と思う。
 「もう可愛い可愛いコメットが、ヒロイン席におるしなぁ…」つうセッティングなのも、ギャルゲ味濃くて良し。
December 8, 2025 at 8:40 PM
 ともあれ、お互い正体がわかったところから始まるサイド:グノーシア。
 ユーリは仲間の命を奪う”ゲーム”に悩みつつも、今まで託された思いを噛み締め、出来うる限り誠実に、懸命に「殺す側」をやり切ろうとする。
 ここで僕らの戸惑いをしっかり主役に反射して悩ませつつ、外付け倫理装置であるセツのヒロイン力をテコに使って、ゲームはゲームでしっかりやり切る方向に舵を切るのは、巧い運びだなぁと思う。
 初手からノリノリで仲間ぶっ殺しモードだと、見ているこっちが戸惑うからな…。
 おまけに下乳ボクっ娘まで添えて、人狼勝利頑張るぞッ! て感じだ。
 (画像は”グノーシア”第9話より引用)
December 8, 2025 at 8:25 PM