えいな🐑♥🐈二人はフワフワドリーマー
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えいな🐑♥🐈二人はフワフワドリーマー
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だいたい百合と田村ゆかりさんで出来てる。アイカツ勢。百合の字書きをやっている。 BLはたしなみ、百合は人生。 推しカプは「今やすっかり仲良し♥Wミューズのあこちゃん🐈＆きららちゃん🐑」
これまでに書いたssの置き場 https://kaka-denka.hatenablog.com/
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つづき
での同性婚反対派？みたいな人らの差別的なコメントとかも見ちゃって闇深めてそうやな。このひと意外とこういうのん延々見てキレ続けちゃうからな……。 「あんまずっと見てるのんもあれやし、体調マシなんやったら早よご飯食べよ」 「ん……」 　全然怒りおさまってないみたいやったけど、シチュー炊くのんに使うジャガイモの皮剥いてもらうやつ頼んだらせっせとやってくれて、あたしがニンジン切ってる間に玉ねぎの皮も剥いてくれた。 　相変わらず手際いいなーと思って何気なく春菜ちゃんの顔見たら、目を真っ赤に腫らしてた。 「わ！　春菜ちゃんいける！？」 「……玉ねぎが目にしみただけ」 「そっか。あたし後やっとくからもういいよ」 　そう声かけたけど、春菜ちゃんはじっとうつ向いて、ちょっとの間黙ってた。そうしているうちに、赤くなった目元にポロっと涙がこぼれ落ちていく。 「……嘘。玉ねぎもしみたけど、単に泣きたくなっただけ、ごめん」 　その言葉を言い終わる前に、涙がもう一粒溢れて落ちる。あたしはニンジン放っぽり出して、目の前の震える肩を抱き締めた。 「泣きたくもなるよな、あんなん」 　言うと、胸の中で春菜ちゃんが頷く。 「うらら、国の伝統って何？　男女で子ども作らんと国家が存続せん？　なんでそんなん全員がやらなあかんわけ？　そんな理屈の方が私たちの権利より大事なん？」 「そんなわけない！　あんな言い分、おかしすぎるよ。人の権利を蔑ろにせな成り立たへん伝統とか国家なんか、そんなん早よなくなった方がいいよ」 「うん、そうやんな……おかしいよなこんなん」 　そのまましばらくあたしらはずっと抱き合ってた。春菜ちゃんが泣くからあたしもなんか無性に泣けてきて、お互いがお互いの服を涙と鼻水で濡らすことになった。 　あたしらは今、こうして一緒に暮らしてて、お互いに好きって気持ちがあって。結婚って行為には二人ともそれほど興味ないけど、でもそれは現時点での話。 　これから先もずっと一緒にいることになったら、きっと色んなタイミングで法律上のパートナー同士である方が、不都合や不利益を被らなくても済むことがいっぱい出てくるはず。 　そもそも今住んでるこの部屋やって、不動産屋のお姉さんが理解あって色々尽力してくれたおかげで無事に入居出来たわけやし。 　正直、私もこうして春菜ちゃんと一緒に住み始めるまであんまり分かってなかったことが色々あった。ネットで調べたりとか、当事者アカウントの情報発信や日常の話をちょこちょこチェックしたりとか、春菜ちゃんが持ってた本借りて読むとかしてちょっとずつ分かって きた。 　異性同士なら「私たちカップルです」「夫婦です」って表明するだけで、何の気にも留められんで色んなことが進んだり、配慮されたり、権利を認めてもらえる。二人の間に子どもがいてもいなくても。 　でもあたしらはそうはいかへんくて、色々な不都合や不利益を被る場合がある。それを「合憲」やなんて。ようそんなことゆうたもんよな……。 　シチューがグツグツ煮える頃にはすっかり涙も引いて、あたしらはいつもの感じで食卓を囲んでいた。 「おいしいわ。うらら、相変わらず味付け上手いよな」 「それほどでも～。てか春菜ちゃん食べるの早ない？　ゆうてまだそんな本調子じゃないんちゃうん。あんま無理したらあかんで」 「大丈夫。なんかいっぱい泣いたらスッキリしたし、疲れてお腹空いてるからもうちょい食べれそう」 「そっか。それやったら良かった」 「それに今はさ、ちゃんと生存することで抵抗したいみたいな気持ちになってる」 　春菜ちゃんの目が真っ直ぐこっちを見る。あたしの好きな、覚悟を決めた時の顔。 「生存か。そうやね、生きてらな文句も言えんしな」 「うん。生きよう。元気でいよう。そんで文句言おう」 　きっぱり言って、春菜ちゃんはおかわりしたシチューをぐいぐい食べ始める。私も自分の器に残ったのを平らげて同じようにおかわりをよそった。 　一緒に作ったシチューは口に含むとどろりと熱くて、喉を通過して食道を、胃を温めていく。なんかそれが嬉しかった。あたしら生きてるなって思った。
December 1, 2025 at 3:12 AM
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December 1, 2025 at 9:33 AM
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つづき
での同性婚反対派？みたいな人らの差別的なコメントとかも見ちゃって闇深めてそうやな。このひと意外とこういうのん延々見てキレ続けちゃうからな……。 「あんまずっと見てるのんもあれやし、体調マシなんやったら早よご飯食べよ」 「ん……」 　全然怒りおさまってないみたいやったけど、シチュー炊くのんに使うジャガイモの皮剥いてもらうやつ頼んだらせっせとやってくれて、あたしがニンジン切ってる間に玉ねぎの皮も剥いてくれた。 　相変わらず手際いいなーと思って何気なく春菜ちゃんの顔見たら、目を真っ赤に腫らしてた。 「わ！　春菜ちゃんいける！？」 「……玉ねぎが目にしみただけ」 「そっか。あたし後やっとくからもういいよ」 　そう声かけたけど、春菜ちゃんはじっとうつ向いて、ちょっとの間黙ってた。そうしているうちに、赤くなった目元にポロっと涙がこぼれ落ちていく。 「……嘘。玉ねぎもしみたけど、単に泣きたくなっただけ、ごめん」 　その言葉を言い終わる前に、涙がもう一粒溢れて落ちる。あたしはニンジン放っぽり出して、目の前の震える肩を抱き締めた。 「泣きたくもなるよな、あんなん」 　言うと、胸の中で春菜ちゃんが頷く。 「うらら、国の伝統って何？　男女で子ども作らんと国家が存続せん？　なんでそんなん全員がやらなあかんわけ？　そんな理屈の方が私たちの権利より大事なん？」 「そんなわけない！　あんな言い分、おかしすぎるよ。人の権利を蔑ろにせな成り立たへん伝統とか国家なんか、そんなん早よなくなった方がいいよ」 「うん、そうやんな……おかしいよなこんなん」 　そのまましばらくあたしらはずっと抱き合ってた。春菜ちゃんが泣くからあたしもなんか無性に泣けてきて、お互いがお互いの服を涙と鼻水で濡らすことになった。 　あたしらは今、こうして一緒に暮らしてて、お互いに好きって気持ちがあって。結婚って行為には二人ともそれほど興味ないけど、でもそれは現時点での話。 　これから先もずっと一緒にいることになったら、きっと色んなタイミングで法律上のパートナー同士である方が、不都合や不利益を被らなくても済むことがいっぱい出てくるはず。 　そもそも今住んでるこの部屋やって、不動産屋のお姉さんが理解あって色々尽力してくれたおかげで無事に入居出来たわけやし。 　正直、私もこうして春菜ちゃんと一緒に住み始めるまであんまり分かってなかったことが色々あった。ネットで調べたりとか、当事者アカウントの情報発信や日常の話をちょこちょこチェックしたりとか、春菜ちゃんが持ってた本借りて読むとかしてちょっとずつ分かって きた。 　異性同士なら「私たちカップルです」「夫婦です」って表明するだけで、何の気にも留められんで色んなことが進んだり、配慮されたり、権利を認めてもらえる。二人の間に子どもがいてもいなくても。 　でもあたしらはそうはいかへんくて、色々な不都合や不利益を被る場合がある。それを「合憲」やなんて。ようそんなことゆうたもんよな……。 　シチューがグツグツ煮える頃にはすっかり涙も引いて、あたしらはいつもの感じで食卓を囲んでいた。 「おいしいわ。うらら、相変わらず味付け上手いよな」 「それほどでも～。てか春菜ちゃん食べるの早ない？　ゆうてまだそんな本調子じゃないんちゃうん。あんま無理したらあかんで」 「大丈夫。なんかいっぱい泣いたらスッキリしたし、疲れてお腹空いてるからもうちょい食べれそう」 「そっか。それやったら良かった」 「それに今はさ、ちゃんと生存することで抵抗したいみたいな気持ちになってる」 　春菜ちゃんの目が真っ直ぐこっちを見る。あたしの好きな、覚悟を決めた時の顔。 「生存か。そうやね、生きてらな文句も言えんしな」 「うん。生きよう。元気でいよう。そんで文句言おう」 　きっぱり言って、春菜ちゃんはおかわりしたシチューをぐいぐい食べ始める。私も自分の器に残ったのを平らげて同じようにおかわりをよそった。 　一緒に作ったシチューは口に含むとどろりと熱くて、喉を通過して食道を、胃を温めていく。なんかそれが嬉しかった。あたしら生きてるなって思った。
December 1, 2025 at 3:12 AM
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わーー！ありがとうございます！！
今回、出来るだけ「その辺にいそう」な感じの女女を書きたくて普段の生活みたいなものの中で起こる話にしようと思って結構意識したので、それで取り留めのない感じを出せたのかもしれません。
全編関西弁の小説をちゃんと完結させたの初めてだったんですけど、雰囲気など伝わっていたようで良かったです。
後日談ssはサクッと読める内容にしたので読んだ後は栞の代わりとかに使ってやってください～
ご感想、本当にありがとうございました！めちゃ元気でました～！！
November 30, 2025 at 11:26 AM
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ご感想ありがとうございます！！！！そう言って頂けて嬉しい生きていけますありがとうございます～～！！
November 30, 2025 at 4:21 AM
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ノベライズ読み終えてというか、🦁の話読み終えて、だな。
ノベライズ全体の構成については、🪞🔢と☔と🏹の話は賭場以外でのお話でまさに「サイドストーリー」だったけど、🦁の話は本編と本編の間を埋めるやつで、やっぱこういう話があってこその🏦やね～～って思いました。それを担うのが🦁なところがすごくいいというか、読者が求めてることちゃんとやってくれたノベライズになっていたと思う。原作漫画の文体や雰囲気がそのまま小説になってて、違和感なく全部読むことが出来たし、プロはすげえな～～って思いました
November 23, 2025 at 7:20 AM