別に私は、すばらしくもなんともない、不出来な花嫁だった訳だけれど……

私もいつかの未来に甥っ子たちとの間にそういう機会があったら

「ああ、素晴らしい花嫁だ、素晴らしい花嫁だよ」

と、言うんだ

「伯母は大きな目を見開いて、きらきらした目で静かに泣いていた。元より綺麗な人だったが、少女漫画のなかの人のような目だと思った」

と夫さんは言った

少女漫画家が言うのも何だけれど、「少女漫画のようなことは起こらない」なんて言われるけれど、本当にこの世にはこういうことがあるのだ

義伯父と義伯母はとても優しい人たちで、ある日いきなり夫さんの連れてきた初対面の私に

「ああ、素晴らしい花嫁だ。素晴らしい花嫁だ。お前は本当にでかした」

と何度も夫さんに言ってくれたことを覚えている

美しい家に住む美しい人たちだった

次の世界で、お二人がどこまでもいつまでもお過ごしになれますように

しかし、よくスーパーできゃんきゃん喧嘩してるミドルエイジの夫婦って思われたとしてもさておき、

大体こういうのって悪妻×優しい夫って認識される仕組みになるのは、やはり男女の筋力差や体格差の由来なのだろうか

このレジの男性には、エコバッグに野菜が入りきらなかった時に夫さんが私のバックパックに長ネギをぶすっと刺してきたあの日から個体認識されている気がする

生き物って、ようやく上手に育て上げることに充分なスキルを揃えることができたなあ、と思った頃には、もう、次の子を迎える気力がない

老犬ちゃんが次の世界に行って、本当に老犬ちゃんの仕事量は大したものだったのだなあと　改めて思う

老犬ちゃんがばしばしと叩いて教えてくれるから、人間がどんなにぼんやりしていても犬たちのご飯の時間が遅れることはなかったし、

自分だけではなく他の犬の体質に合わない食べ物もまとめて拒否してくれる面倒見の良さがあったし

しばらく同じご飯を作っていると拒否されるので、何だかんだといろんな栄養素を覚えるようにもなった

季節の果物を剥けばすぐに気づいて、他の犬にも声をかけて集めてくれた

ボス犬の遊び相手でもあり、保護者でもあった

お風呂上がりの他犬をなぐさめるのも老犬ちゃんだった

人生の大半を仕事しているから、仕事道具をのめりこむように惚れ込む体質で良かったような気もする

仕事や仕事道具を愛せなかったらさすがにつらすぎる気がするな、この長時間にも過ぎる労働は

それとも、私の出会う更年期に心を苛み苦しむ女性たちは、ろくでもない男性に煩わされてあんなにも呪われたようにメンタルが揺れているのだろうか

それは分からないけれど…

カロリー絞ってる系のダイエット中だけれど、シェアラウンジは定額でお支払いしているし、せっかく豊富な種類のおやつのご用意があるから、いっこずつくらいは食べようかな……

みたいな気持ちでちょこちょこ食べたのが仕事に効果的だっただけとか、ありました？

あれ…… シェアラウンジの良さって、もしかして無限にカロリーを摂れることだったりしました？

食べないのは精神的には一向に平気な方なんだけれど、シンプルにかなり食べないとどうも仕事にならないようだった

つまらない実験をしてしまったなあ

ゆるやかに何ヶ月かかけて間食をせずヘルシーなものを食べる程度の2・3キロ落とすくらいのかなり平和なゆるダイエットをしたのだけれど、それだけでも仕事効率が悪いったらない…

食べたら効率が爆速……
もういいよ……

とはいえボス犬も8ヶ月歳くらいで引き取った犬ではあるけれど

pawでとんとんと「なでて」アクションをする犬は普通程度にいると思うよ

「本当は人間が怖いのかい？傷ついていたのかいボス犬や、かわいそうに！」とわざとらしく抱きついてみたらボス犬にとても嫌がられた