ドミニカ共和国の独裁者トゥルヒーリョを描いた『チボの狂宴』のスピンオフのような作品で、『チボの狂宴』の登場人物も再登場しているが、こちらはグアテマラの権力者たちを中心に描いている。本書の権力者たちは、圧倒的なトゥルヒーリョと違い、アメリカの策謀に翻弄されていることが強調されていて、その辺りが従来の独裁者文学とは異なる新機軸といえると思う。とはいえ、そのことが、描かれている期間の長いことと相まって、内容を少し散漫なものにしてしまった気がする。それでもリョサの筆力にかかれば、「読み始めたら止まらない小説」となるのだけど。
参政党の神谷氏と同級生だった人の話らしい
参政党の神谷氏と同級生だった人の話らしい
「図書新聞」No.3708・ 2025年10月25日号にマリオ・バルガス=リョサ『激動の時代』(久野量一訳、作品社)の書評が掲載されました。
正直、最初はヒィヒィ言いながら登場人物をメモしつつ読んでいました。リストアップしたのは23人!
冷戦の裏側でプロパガンダに揺れた国―フィクションを通してグアテマラの歴史を知りました。これは過去ではなく、いまに続く物語。
note.com/miredo_isla/...
第25代大統領アルベンス・グスマンは,在任中の1954年にクーデターで失権,グアテマラは永い軍事独裁に。もちろんCIAと米政権が,そしてバナナ交易の巨利を独占していたユナイテッド・フルーツが反共の旗のもとに主導したが,アルベンス・グスマンは反共主義者で米国流の民主主義を目指していた。米国の「自由」を。
マリオ・バルガス=リョサ『激動の時代』
www.sakuhinsha.com/oversea/3103...
第25代大統領アルベンス・グスマンは,在任中の1954年にクーデターで失権,グアテマラは永い軍事独裁に。もちろんCIAと米政権が,そしてバナナ交易の巨利を独占していたユナイテッド・フルーツが反共の旗のもとに主導したが,アルベンス・グスマンは反共主義者で米国流の民主主義を目指していた。米国の「自由」を。
マリオ・バルガス=リョサ『激動の時代』
www.sakuhinsha.com/oversea/3103...
共産主義者は殺せという怒号とともに,共産主義とは縁もゆかりもない反対者を追放・虐殺していった陰謀の手口は,米国のみならず世界と日本でいくどとなく繰り返されているわけです。今この瞬間にも。
作家として生涯を締めくくる長編として,リョサが憂えていたのは,「反共」を唱えて無辜のひとびとを抹殺する世界の現出。作家の良心を奮い立たせてこの小説が書かれただろうが,さすがの練達の筆で映画を観るように飽きずに読みました。
www.momat.go.jp/exhibitions/...
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kyoto-ex.jp/magazine/mar...
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1950年代の冷戦下のグアテマラ。時の大統領はコボ・アルベンスはグアテマラをアメリカのような民主主義国家にしようと農地改革(農地の農民への分配)に手を付ける。焦ったグアテマラでバナナの生産を行うアメリカのユナイテッド・フルーツ社は腕利きの宣伝マンを雇ってアルベンス大統領が共産主義者だというでっちあげの主張を展開する。それに乗じる形でアメリカ政府も軍事的圧力を強め、ついに大統領は辞任する。バルガス=リョサが丁寧に描くのはそうした目まぐるしい激動の状況の表と裏で生きる個々の人々。こうやって大国はどれだけ人々の暮らしを踏みにじって(続く
1950年代の冷戦下のグアテマラ。時の大統領はコボ・アルベンスはグアテマラをアメリカのような民主主義国家にしようと農地改革(農地の農民への分配)に手を付ける。焦ったグアテマラでバナナの生産を行うアメリカのユナイテッド・フルーツ社は腕利きの宣伝マンを雇ってアルベンス大統領が共産主義者だというでっちあげの主張を展開する。それに乗じる形でアメリカ政府も軍事的圧力を強め、ついに大統領は辞任する。バルガス=リョサが丁寧に描くのはそうした目まぐるしい激動の状況の表と裏で生きる個々の人々。こうやって大国はどれだけ人々の暮らしを踏みにじって(続く
digital.asahi.com/articles/DA3...
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digital.asahi.com/articles/AST...
〈米国の「核の傘」の下、日本が軍事大国になることを米国も求めず、ひたすら経済発展を追求できた。日本が積極的に平和のために外交で身を削った年月ではないですから。受動的にたまたま戦争をする必要がなかっただけのことです。
過去の15年戦争(1931年の満州事変から45年の敗戦まで)に対して、「侵略戦争ではなかった」という言説がちらちらと頭をもたげ続けてきた80年です。だから戦争をしなかった80年と数えるのは潔くないし、正しくないと思います。〉
digital.asahi.com/articles/AST...
〈米国の「核の傘」の下、日本が軍事大国になることを米国も求めず、ひたすら経済発展を追求できた。日本が積極的に平和のために外交で身を削った年月ではないですから。受動的にたまたま戦争をする必要がなかっただけのことです。
過去の15年戦争(1931年の満州事変から45年の敗戦まで)に対して、「侵略戦争ではなかった」という言説がちらちらと頭をもたげ続けてきた80年です。だから戦争をしなかった80年と数えるのは潔くないし、正しくないと思います。〉
"著者が近年さまざまな媒体で発表した、フェミニズムやトランスジェンダー、そしてメンズリブなどジェンダーに関わる重要な考察を一冊にまとめた、著者初の男性学批評集。加害と疎外が複雑に絡み合う「男性問題」のジレンマを、丁寧に解きほぐす一冊"
杉田俊介 『男性解放批評序説 フェミニズム・トランスジェンダー・メンズリブ』
www.hanmoto.com/bd/isbn/9784...
"著者が近年さまざまな媒体で発表した、フェミニズムやトランスジェンダー、そしてメンズリブなどジェンダーに関わる重要な考察を一冊にまとめた、著者初の男性学批評集。加害と疎外が複雑に絡み合う「男性問題」のジレンマを、丁寧に解きほぐす一冊"
杉田俊介 『男性解放批評序説 フェミニズム・トランスジェンダー・メンズリブ』
www.hanmoto.com/bd/isbn/9784...
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〈舟知さんによると、特に小学生のうちは、言われた言葉が嫌だと思っても差別だと気づけなかったり、親にも相談しづらかったりする。また、言う側も差別の意図を持たないまま何げなく発言してしまうこともあると指摘する。
「学校や教員はもちろんだが、教育委員会にも、行政として排外主義に立ち向かう姿勢を見せてほしい」と話した。〉
digital.asahi.com/articles/AST...
〈舟知さんによると、特に小学生のうちは、言われた言葉が嫌だと思っても差別だと気づけなかったり、親にも相談しづらかったりする。また、言う側も差別の意図を持たないまま何げなく発言してしまうこともあると指摘する。
「学校や教員はもちろんだが、教育委員会にも、行政として排外主義に立ち向かう姿勢を見せてほしい」と話した。〉
elpais.com/america-colo...
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elpais.com/opinion/2025...
大停電も続いていて、トルコから来てハバナ湾に停泊していた発電船も帰ってしまった。
noticias.cubitanow.com/otra-patana-...
elpais.com/opinion/2025...
大停電も続いていて、トルコから来てハバナ湾に停泊していた発電船も帰ってしまった。
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6日 デイヴィッド・ピース『GB84 上・下』(文藝春秋)
マリオ・バルガス=リョサ『激動の時代』(作品社)
14日 トリスタン・ガルシア『7』(河出書房新社)
27日 ソローキン『ドクトル・ガーリン』(河出)
エトガル・ケレット 『オートコレクト』(河出)
海外文学
@libro.bsky.social
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