小西いずみ
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小西いずみ
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こにしいずみ。日本語方言の研究。『富山県方言の文法』(ひつじ書房、2016年)、『日本語学の教え方』(共編著、くろしお出版、2016年)。アイコンは山梨県奈良田の塩の池、ヘッダ画像は冬の富山湾です。
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『日本語の研究』21巻3号の「小特集「会話文」とは何か」に、山梨県奈良田方言の昔話資料を分析した論文が掲載されました。
私の怠慢により、マイナンバーカードは持っており、マイナポータルもダウンロード済だったのに、マイナ保険証の手続きはしておらず、資格確認書が交付された。
資格確認書証というのは紙1枚だと思い込んでいたら、従来の共済組合の健康保険証と同じ見た目のプラスチックのカードで、心底びっくりした。どんだけの無駄が発生しているのか。
しかしマイナポータルのボタンをポチっと押しておけば、私の分のプラスチックカード1枚の無駄は発生せずに済んだので、反省している。
December 7, 2025 at 3:37 AM
アクセント音声データ集、単語単独の発話部分にうぐいすの鳴き声がまるかぶりで、ほかにいい発話がなかったので、調査者注として「うぐいすの鳴き声が重なっている」と書くことにした。データの性質・目的からしても全体のデータ規模からしてもいちいち再収録をしていたらきりがなく、話者に負担をかけるだけなので。
December 7, 2025 at 2:20 AM
まさか私の指導学生の卒論に,大田南畝の名が出てくるとは思わなかった。
December 6, 2025 at 12:38 PM
卒論草稿、ある地域方言がどう表象されているかというテーマなのだが、執筆者の書く能力が高くて、読ませる。細部の表現がうわっ滑りしているのではなくて、論理構成もしっかりしている。学術的な論文の表現としてはどうかと思うところもあるが、全体の文体のバランスを損なわないようあまり直さないほうがいいかなと思っている。
December 6, 2025 at 10:08 AM
母を喪うという状況も、記述対象言語の話者がひとりになるという想定も、私と重なっておりうなづきながら読んだ。奈良田ことばは私が知る限り流暢な話者が現在3人。ほぼ同年代なんだけどそれぞれ少しずつ違う。
December 6, 2025 at 5:44 AM
いまさらながらFirefoxのアドオン Google Without AI を入れた
addons.mozilla.org/en-US/firefo...
Google Without AI – Get this Extension for 🦊 Firefox (en-US)
Download Google Without AI for Firefox. Removes the AI Summary and AI Mode tab from Google Searches.
addons.mozilla.org
December 6, 2025 at 2:24 AM
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「最後のひとり」になる前に - ヤマコチ otmt.txt-nifty.com/otmt/2025/12...
「最後のひとり」になる前に - ヤマコチ
※この記事は言語学な人々Advent Calendar 2025のエントリー記事...
otmt.txt-nifty.com
December 6, 2025 at 12:33 AM
『日本語の研究』21巻3号の「小特集「会話文」とは何か」に、山梨県奈良田方言の昔話資料を分析した論文が掲載されました。
December 6, 2025 at 12:44 AM
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オンラインの学術交流イベント #言語学フェス2026 の発表申込が始まりました。言語に関する内容ならなんでも歓迎です。発表者の所属や身分は問いません。締切は1月4日です。ふるって応募してください。
sites.google.com/view/lingfes...
言語学フェス2026 - 発表申込
発表申込者は以下のフォームに記入してください。 ※未成年者は保護者の許可が必要です。 締切:2026年1月4日(日) 23:59
sites.google.com
December 4, 2025 at 1:22 PM
TAGAWAさんがここで話題にしているようなデジタルコミュニケーションの表現で,私が知っている範囲で面白い研究をしているのは堀内ふみ野さんだと思う。これ researchmap.jp/fhoriuchi/pu... とか
December 5, 2025 at 1:49 PM
『日本語学』12月号,特集2つとも関心あるので買う。『日本語学』は記事ごとに電子書籍で買えるのもすばらしい。
www.meijishoin.co.jp/book/b664376...
www.meijishoin.co.jp/news/n25840....
日本語学 2025年 12月号 - 明治書院
日本語学 2025年 12月号詳細をご覧いただけます。
www.meijishoin.co.jp
December 4, 2025 at 2:45 AM
‪小西いずみ‬
‪@knsizm.bsky.social‬
· 今
『現代日本語文法 2』 p.259では,日本語現代共通語の使役形接辞のうち,子音語幹型の -(s)as-u (行かす,食べさす)のことを,-(s)ase-ru(行かせる,食べさせる)の「縮約形」としている。活用型の違いとしておけばいいのに,なぜ縮約などという無理な記述になってしまったのだろうか。
December 4, 2025 at 2:27 AM
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「言語学な人々」3日目の記事を書きました。

日本語の語頭有声閉鎖音(例えば「べろ」の最初の子音)に二通りのパターンがあるってあまり知られていないですよね、という話に始まり、言語学界隈の人々にとってPraatがいつの間にか音声の音響分析の代名詞になったという話など。

Praatが音声の音響分析の代名詞になるまで:一音声学者からみた音響音声学の30年 | 発音と音声学の資料室 #言語学な人々
utsugi-phonetics.com/2025/12/03/a...
Praatが音声の音響分析の代名詞になるまで:一音声学者からみた音響音声学の30年 | 発音と音声学の資料室
4年前のちょうどこの時期,「IPAへの複雑な想い」という記事を書いた。まだコロナ禍の真っ只中だった頃,松浦年男さんの「言語学な人々 Advent Calendar 2021」という企画に応じて書いたものだった。(なお,当時はnoteに書いたが,最近加筆修正してこちらのサイトに移動させた。)IPA(国際音声記号)には思い出がたくさんあるのだけど,人工的な記号体系であることの限界がもどかしくてならない...
utsugi-phonetics.com
December 2, 2025 at 11:23 PM
マスコミ取材に応じるときの誠実な姿勢も伝わってとてもおもしろく読んだが,「過ぎ」は「「前」と同じで「7時10分過ぎ」は「7時10分」。若い人は「7時12分」ぐらいと思うんだろうか」 というくだりがあって,「え?そうなの?」ってなった。私は「7時10分前」は「6時50分」という従来の解釈をするけど,「7時10分過ぎ」は,上の「若い人」と同じように「7時10分をちょっと過ぎた頃」という意味だと思っていた。今日,院生に聞いたら,みな私とだった。
note.com/arisarita61/...
「弱」と「前」あるいは「過ぎ」|Dedicación
noteは一年ぶりだ。 昨年同様、言語学な人々 のアドベントカレンダー(https://adventar.org/calendars/11560)に掲載すべく、慌てて書いている。あろうことか、今年は12月1日があたっている。というか、そこしか空いていなかった。 珍しくメディア取材 今年は、珍しく、いわゆるオールドメディアと言われているものに、3度名前が出たらしい。新聞が1回、テレビが2回。...
note.com
December 2, 2025 at 11:55 AM
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アドベント・カレンダー「言語学な人々」の2日目の記事です。今年はハードルを低くと思って軽い気持ちで書き始めたのにいろいろ書き足してしまってあれれ?/「ば」に出会った note.com/yearman/n/n9...
「ば」に出会った|まつーらとしお
この記事はアドベント・カレンダー「言語学な人々」2日目の記事である。 adventar.org 私の専門は言語学・音声学だが,これまで書いた論文の多くは自分で調査して得られたデータに基づいている。 言語調査だと,エリシテーション(聞き出し資料?しっくりくるのを知らないのだけど)という調査票を用意しそれに回答していただくか,自然談話資料(テーマや課題設定をす...
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December 2, 2025 at 12:30 AM
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アドベント・カレンダー #言語学な人々 はじまりました。1日は有田節子さん「「弱」と「前」あるいは「過ぎ」 」です note.com/arisarita61/... Twitterでは(僕は)宣伝してないので,今年はそんなにあちらで話題にはならないかなあとか思いつつ
「弱」と「前」あるいは「過ぎ」|Dedicación
noteは一年ぶりだ。 昨年同様、言語学な人々 のアドベントカレンダー(https://adventar.org/calendars/11560)に掲載すべく、慌てて書いている。あろうことか、今年は12月1日があたっている。というか、そこしか空いていなかった。 珍しくメディア取材 今年は、珍しく、いわゆるオールドメディアと言われているものに、3度名前が出たらしい。新聞が1回、テレビが2回。...
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November 30, 2025 at 10:50 PM
査読者が,自分の関心とか研究スタイルによる無理難題を採用の条件にしてくることはしばしばある。それがいかに不当なもので論文で応じる必要がないかをきちんと説明するのは,それなりに骨が折れる。
比較的最近目にしたものは,「ある言語変化が同一系統の言語変種Aより言語変種Bで進んでいるとのことだが,なぜその差が生じたのか説明しろ」というもの。その要求は,例えば「現代日本語標準語の体系が今のような姿になり,他言語が同じ体系にならなかったのはなぜか説明しろ」というのと,規模は違えど同類であり,説明できるならすればいいけど,ふつうは関わる要因が多すぎて説明できないしする必要がない。
November 28, 2025 at 3:14 AM
富山では葬儀などの焼香のときにお盆に小銭を置く慣習があって,焼香前に「小銭忘れた」「あんた持っとる?」と小声でささやき合うことがよく起こる。たぶんうちの家族だけじゃないはず。
東京ではじめて通夜だか葬儀だかに参列したとき,「あ,私,小銭ない」と隣の人に言ったら「はあ?」という顔をされた。
November 28, 2025 at 2:24 AM
前職で同じ研究科だった先生からメールがあった。氷見の雨晴海岸から富山湾ごしに立山連峰を見る夢がかなったので,私に連絡してみたとのこと。この先生とは,教職員組合の支部活動でご一緒して,支部長だったその先生の丁寧な活動方針にもとづき,支部内のいろいろな立場のかたにヒアリングをしたのだ。これは研究とか教育とかとはまた違う,労働者としての私の重要な経験になっている。
November 27, 2025 at 11:45 AM
最近出た日本語のジェンダーに関する論文集,Okamoto と Shibamoto Smith 編の本がまったく参照されていない。この論文集で論じられているようなテーマで,理論的にも方法論的にもより洗練されたことを20年以上前にやっているんだけど。日本語学の一部界隈では研究テーマに関する英文文献を探そうともしないのが常態化している。自分でもやりがちなので気を付けよう。
academic.oup.com/book/48374
Japanese Language, Gender, and Ideology: Cultural Models and Real People
Abstract. Japanese Language, Gender and Ideology is a collection of previously unpublished articles by established as well as promising young scholars in J
academic.oup.com
November 26, 2025 at 12:15 AM
論文のリバイズは,査読者コメントに応じられたり反論できたりしても,精神的に消耗するなあ。独特の消耗のしかただ。
November 23, 2025 at 1:24 PM
奈良田ではかつて有声阻害音の前の促音(有声阻害重子音)があったが、Mさんは撥音など別の音になっていて、もう失われたのかと思ったら、地名[kuz:a]「沓沢 くつざわ」として現れた。音素論、音素配列論ひとつとってもいろいろな品詞、語種のデータが必要だということを改めて思い知った。
November 21, 2025 at 12:03 PM
特講の授業、先々週は祝日と木曜に2回あって参加者が少なくなったので、「お、このまま減るか」と思っていたら先週は結局もとに戻り、コメントも鋭いものが多かった。授与動詞・恩恵構文の話題において、「「思いやり」「思いやる」という語があるが、「連用形+やる」で恩恵を表す表現がかつてはあったのか」だって。とりあえず、「テ補助動詞」型の構造の発達に関する青木さんの論文を紹介しておいたけど、よくそこまで思い至るなと感心した。
November 16, 2025 at 2:47 AM