Kazuki
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先生から今から帰るコールがあった。最近の先生は帰る時に必ず連絡をくれる。今日は野菜炒めを作ろうとしていたところだった。豚肉を買ってきて欲しいとお願いしたら、高いお肉を買ってくると言って電話を切られてしまった。先生に買い物をお願いすると食材が一気に豪華になるから頼むのが何だか恐ろしい。でも遠慮して頼まないでいると不貞腐れたりもして、何だかかわいい。もうすぐ帰ってる頃だな。僕はうーんと考えて、高いお肉に合う料理を作ることにしたのだった。そんな五乙も好き
November 14, 2025 at 10:52 AM
あ、ゆぅた?うん、今から帰るから、え?ああ、分かった、たっかいお肉買って帰るねー!電話の向こうで、高いお肉じゃなくていいですっと慌てたような声が聞こえてくる。聞こえないふりをして僕はくくっと笑って電話を切った。家に帰るとゆぅたがいて、夕飯を作って待ってくれている。暖かい部屋に帰ることがこんなにも嬉しいだなんて、ゆぅたに出逢わなければきっと一生気付くこともなかったんだろうなぁ。僕はしみじみと頷いてスーパーへ向かうのだった。そんな五乙も好き
November 13, 2025 at 10:55 AM
最近、先生に触れられることが多くなったような気がする。頬を撫でられたり、髪に触れられたり。歩く時は気が付けば僕の肩を先生が抱いていたり。僕は先生に触れられるのが嫌ではない。むしろ先生の温もりは心地よくてほっとする。今だって…先生、無意識なのかな。自分の腰に回された先生の腕を見つめながら僕は楽しそうに話す先生の横顔をじっと見つめるのだった。そんな付き合う前の五乙も好き
November 12, 2025 at 9:38 AM
ゆぅたの髪に紅葉の葉がくっついていた。ゆぅたー。前を歩くゆぅたを呼んでこいこいと手招きをする。はーい!ゆぅたは返事をして僕のところへ駆け寄る。ついてたよ、葉っぱ。そう言って髪に触れれば、ゆぅたはくすぐったいのか、ふふっと肩を震わせて笑った。その表情が何ともかわいらしくて。思わずゆぅたの頬に手を伸ばそうとしてはたと思い止まる。ああ、そうか、僕はゆぅたのことがかわいいというよりも愛おしいんだな。今更ながらに自分の気持ちを自覚して、僕はこっそりと苦笑するのだった。そんな付き合う前の五乙も好き
November 11, 2025 at 10:27 AM
わ、2人用の鍋だ!家に着いたらテーブルの上に鍋がセットしてあった。たら鍋だ。そう言えば先生と一緒に住み始めてからいつも1人用の鍋で2人で食べてたっけ。2人用の鍋を買いに行かないと…と思っていたところだ。必要でしょ、これから先も2人でこうやってご飯食べて暮らしていくんだから。当たり前のように先生の隣に僕がいる未来を話してくれる先生に、僕は思わず胸が熱くなって思いっきり先生に抱きついた。そんな五乙も好き
November 10, 2025 at 9:15 AM
今、駅に着きました。先生にらいンを入れたところで、後ろから思いっきり抱きしめられた。おかえり、ゆぅた。耳元で先生の声がする。腕の温もりにほっとして頬を擦り寄せながらただいまですと言えば、かわいいことしてくれるねと先生は目を細めて微笑む。マフラーと手袋持っていって良かったでしょ。先生が僕の首元のマフラーを触りながら訊ねる。はい、先生の言う通り雪も積もって…持っていって良かったです、ありがとうございますと笑顔で頷けば、先生は嬉しそうに笑って僕の腰を抱いた。さ、今日は鍋だよ、早く帰ろう。冷えた身体に鍋は嬉しい。
November 9, 2025 at 8:50 AM
北の大地へ出張することになり、コートを羽織って出かけようとする僕に先生が慌ててマフラーと手袋を渡してきた。雪降るって予報だから持っていきなよ。僕は頷いて受け取る。じゃあ、気をつけて行っといで。先生は僕の頬にキスをして僕を思いっきり抱きしめる。はいと頷いて先生の背中に手を回す。離れがたいなぁ。先生がぼそりと呟いた。僕は先生の胸に顔を埋める。お互い無言のまま、時間だけが過ぎていく。よし、充電完了。先生は言って僕の顔を覗き込むと僕の頬を撫でてゆっくりと体を離した。今度こそ気をつけて行っといで。
November 8, 2025 at 8:40 AM
この部屋には何かが足りない。ゆぅたと住み始めて1ヶ月。一緒にキッチンに立ってご飯を作ることが日課となって。掃除や洗濯も僕が忙しい時はゆぅたがやって、ゆぅたが忙しい時は僕がやって。そんな日常にも慣れてきた頃、何かが足りないと首を傾げる。ふらりと寄ったホームセンターで使いやすいまな板等を眺めていた時にふと目に飛び込んできたもの。あ、これだ。二人用の。僕は段ボールを片手にレジへ向かう。これからの季節には欠かせない。今までは一人用の小さな鍋で良かった。でも今は…。僕は大きな段ボールを抱えて車に戻ると今度はスーパーへ向かった。今日の夜は鍋にしよう。
November 7, 2025 at 11:18 AM
なるほど、これが破壊力満点の上目遣いか。任務に行く途中でゆぅたとすれ違った。🐼くん!と嬉しそうに笑って駆け寄ってくるゆぅたを見て、ふむ…と頷く。どうしたの?何も言わない俺に首を傾げて訊ねるゆぅたの上目遣いは確かにかわいいというか、色気が溢れまくっているというか。本人に自覚がない分、さとルのやつ、苦労してるだろうな。俺はポンとゆぅたの肩を叩いて、何でもない、気をつけてなと送り出す。うん、行ってくるね!ゆぅたはにっこりと微笑んで手を振りながら去って行く。今度写真でも撮ってさとルに送りつけてやるか。ニヤリと笑って俺は教室へと向かった。そんな🐼視点の五乙も好き
November 6, 2025 at 10:39 AM
だーかーらーその顔、どこで覚えてきたの!?ゆぅたがやたらめったら上目遣いで僕を見るので、思わずゆぅたの目を手で覆って叫んでしまった。その顔って…だって先生、身長高いからどうしてもこういう顔になるんです…でも先生が嫌なら…先生の顔は見ないようにします…。そう言いながらゆぅたはしゅんとして下を向いてしまった。いや、そうじゃない、嫌ではない、むしろ大歓迎だ、ただ誘ってるように見えるからってだけで…と言いかけて思わず口を噤む。今の発言はどう考えてもまずい。僕は下を向いてしまったゆぅたの頭をそっと撫でながら、
November 5, 2025 at 11:53 AM
隣、いいですか。次の任務に行くまでの間、誰もいない教室でぼんやりと椅子に座って外の景色を眺めていると、開いていた教室の入り口から伏ぐろくんが顔を覗かせて入ってきた。いいよ、どうぞ。誰も座っていない隣の椅子を伏ぐろくんに向ける。椅子に座らずにじっと僕を見つめる伏ぐろくんに、どうしたの?と訊ねれば、なるほど…と呟いて、僕から目を逸らして口元を手で隠す。首を傾げる僕に、先輩、その顔、破壊力やばいんで誰にでも見せない方が良いですよと呟いて僕から視線を逸らしながら座る。え、僕、そんなに酷い顔してた…?自分の顔に触れながら訊ねると、その逆ですと伏ぐろくんは首を横に振って僕を見る。
November 4, 2025 at 10:56 AM
焼きたらこのおにぎりか。ゆぅたの作った弁当を食べていると通りがかりのしょーこがぼそりと呟いた。え、何で知って…あ、またゆぅたから貰ったな!?しょーこの後ろ姿に向かって叫ぶと、美味しかった、毎日あの優しい味が食べれられるお前は幸せ者だなとしみじみと言われた。ふふん、いいだろ。恋人を褒められてドヤ顔をする僕の顔を冷めた目でちらりと見て肩をすくめるとしょーこは無言で去って行った。しょーこ、マジでゆぅたに胃袋掴まれてるな…。若干不安になったものの、そんなことあるわけないかと僕は苦笑して箸を進めるのだった。そんな五乙も好き
November 3, 2025 at 8:36 AM
食べますか?じっとおにぎりを見つめてくる家いりさんに僕は今朝家を出る前に少し多く握ってしまったおにぎりを渡す。ありがとう、いただくよ。家いりさんは嬉しそうに笑って僕からおにぎりを受け取ると隣に座っておにぎりを食べ始めた。焼きたらこか、いいね。美味しそうに食べる家いりさんに、昨日の夕飯、たらこスパゲティだったんですけど、たらこ買いすぎちゃって…と言えば、なるほど、今日のあいつの弁当は焼きたらこのおにぎりってわけかと家いりさんが呟く。あ、よくお分かりで…。僕は思わず赤面する。今更照れることもないだろうに、相変わらず揶揄いがいがある。家いりさんはそう言って楽しそうに笑うのだった。そんな五乙も好き
November 2, 2025 at 8:42 AM
コーヒーを買いにロビーに顔を出せば、おっ骨くんが大きなおにぎりを食べているところだった。こんにちはと慌ててご飯を飲み込んで頭を下げるおっ骨くん。その様子が頬に木の実をたくさん入れているリスみたいで、思わず笑ってしまった。急に笑い出した私に首を傾げているおっ骨くんに、あのバカが可愛がるのも分かるなと思ってなと言えば、顔を真っ赤にしながらも少しだけ嬉しそうに笑う彼に、これはモテるわ…と同級生に心の中でほんの少しだけ同情したのだった。そんなしょーこ視点の五乙も好き
November 1, 2025 at 9:37 AM
任務に向かおうと玄関の扉のドアノブに手をやったところで、ゆぅた、今日は寒いからこれ、巻いていきなよと碧色のマフラーをぐるぐる巻きにされた。肌触りが良くて暖かい。きっと高かったんだろうなぁ。僕が黙ってマフラーを見ていると、余計なことは考えなくていいから、と先生はにっこりと笑って僕に優しくキスをした。気をつけて行っといで。先生の言葉に僕は頷いて、行ってきますと笑顔で任務へ向かった。任務先まで車で送ってくれた伊地知さんがあの人らしいですねと僕のマフラーを見て苦笑した理由を知ったのは少し後になってからだった。そんな五乙も好き
October 31, 2025 at 11:08 AM
ゆぅた、またナンパされてたんだって。教室に入ると🐼くんがニヤニヤしながら僕を見る。声をかけられただけだよと困ったように苦笑すれば、そういう態度が相手に勘違いを抱かせるんだと🐼くんがポンっと僕の肩を叩く。さとルも苦労するよな…ゆぅたがこんだけ無自覚天然人誑しだと。しみじみと呟く🐼くんに僕はそんなんじゃないよと首を横に振る。そんな僕の様子を見ていた🐼くんは苦笑しながら肩を竦めた。だって僕だけじゃなくて先生だって声かけられてるし…。ボソッと呟けば、なーんだ、嫉妬かと🐼くんは嬉しそうに、だけど、ほっとしたように微笑んで僕の肩を思いっきり抱き寄せた。そんな五乙も好き
October 30, 2025 at 10:50 AM
それは100%お前が悪いな。隣でしょーこが煙草の煙を燻らせながらにやにやと笑っている。ゆぅたの楽しみにしていたプリンを食べた僕は、昨日の夜、ゆぅたが作った香辛料たっぷりの中華を食べるはめになり、二度とゆぅたのスイーツは食べないぞと心に強く誓うはめになった。朝からぐったりしている僕を見て、どうしたと訊ねるしょーこに事情を話せば僕が悪いときっぱりと断言されてしまった。確かに僕が悪い。だけどあんなに怒ることなくない?あの温厚なおっ骨くんを怒らせることができるヤツはお前ぐらいなんだろうな。しょーこの言葉に思わずはっとする。
October 29, 2025 at 10:38 AM
ゆぅたの機嫌がすこぶる悪い。夕飯を作る後ろ姿が話しかけたら叩きのめすって雰囲気を醸し出している。僕、何かしたっけ?首を傾げながらゆぅたの後ろ姿を見つめる。多少雑にはなっているものの、しっかりと美味しそうな料理を作り上げていくところがゆぅただよなぁなんて感心をしていると、先生、とゆぅたが低い声で僕を呼んだ。んー?と返事をすると、僕の好きなプリン、全部食べましたね?とじとっとした目で僕を見る。あ…そう言えば、、と僕はゆぅたにちらりと視線を移す。にっこりと笑う優しい笑顔がいつになく怖い。
October 28, 2025 at 10:17 AM
先生、おかえりなさい。出張を終えて高専に戻ってきた僕と偶然廊下ですれ違ったゆぅたが優しい笑顔で言った。本人にとっては何でもないことでも僕にとってはその一言がやけに嬉しくて。ただいま、ゆぅた。噛み締めるように答えると、ゆぅたはポケットの中から、これ…もし良かったらと甘いものの詰め合わせを取り出して僕に渡す。疲れてる時は甘いものが欲しくなるって言いますから。ありがとうと受け取って、ゆぅた、抱きしめてもいい?と訊ねると、いいですよ、先生なら許可なんか取らなくてもいつでもいいです、ゆぅたは照れくさそうに微笑んで頷いた。
October 27, 2025 at 8:36 AM
任務の帰り道、目の前に見知った後ろ姿を見かけて声をかけようとしたところで、思わず立ち止まる。女の人に声をかけられていた。ナンパか。まぁ…モテるよな、スタイルいいし顔もいいし、唯一尊敬できる性格もいい先輩だし。困った顔をして笑顔で首を横に振る先輩に女は頬を赤らめている。人誑しって先輩のためにあるような言葉だよな。俺は軽くため息を吐いて先輩と女の間に割って入る。わるいけど、この後、俺、この人と約束あるんで。先輩の腕を取ってその場を立ち去る。肌触りの良いコートはきっとあいつからのプレゼントなのだろう。
October 26, 2025 at 9:08 AM
さみぃーーー!マフラーに顔を埋めながら帰宅した。今日も仕事頑張ったな。マンションのエントランスに駆け込むと美人の管理人さんからお帰りなさいと声をかけられた。ただいまですと返事をして笑顔で頭を下げる。癒されるなぁ、あの笑顔。ほくほくしながらエレベーターに乗ると、降りたかった階のボタンを押したのに何故か止まらずどんどん上まで上がっていく。え、故障??不安に思っていると、あるはずのない階でエレベーターが止まり扉が開いた。暗闇の中から若い男が現れて、悪戯したらダメだよと俺の背後に視線をやって片手で俺の肩を祓う仕草をした。途端、エレベーターの扉が閉じて、辺りが明るくなる。
October 25, 2025 at 8:45 AM
こんにちは。管理人室の窓からゆぅたさんの笑顔が見える。あら、今日は何かあったかしら。私は読んでいた本に栞を挟んで立ち上がる。こんにちは、いらっしゃい。管理人室のドアを開けてゆぅたさんを招き入れる。不動産屋さんから何か連絡でもあったのかしら。訊ねる私に、いえ、近くまで来たので…とゆぅたさんは和菓子の入った包みを渡してくれる。出張で先程まで京都に行っていたので、そう言えば管理人さん、和菓子がお好きだったなって。ゆぅたさんの心遣いがあまりにも温かくて、私は思わず涙ぐんでしまった。随分と人の優しさから遠ざかっていたことをすっかりと忘れてしまっていた。ありがとう。私は大事に受け取って、
October 24, 2025 at 11:18 AM
駅前で友人を待っていると、向かいのベンチに腰掛けて誰かを待っている男の人と目が合った。大きな瞳に艶のある綺麗な黒髪。黒のハイネックのセーターにチェックのコートを羽織っている。え、すっごいイケメン!!思わず見惚れていると、彼は小首を傾げて私を見る。知り合いと間違えられたのかな。私は首を横に振って違う違うと合図をすると、彼は微笑んでそしてまた人並みに視線を移した。あれはモテるわ。何、あの笑顔。待ってる相手もきっと美人な彼女なんだろうなぁ。ちらちらと視線を向けていると、彼が急に嬉しそうに笑って立ち上がった。
October 23, 2025 at 8:55 AM
パンダくん、今日から暫くパンダくんの部屋に泊めて!!後ろからゆぅたに勢いよく抱きつかれた。痴話喧嘩に巻き込まれるの面倒だから断ると言えば、何とも悲しそうな顔を浮かべて俺の顔を覗き込んできた。ちょっと待て、その顔はさとル以外のやつの前で見せたらダメなヤツだぞと慌てて言えば、そんな変な顔してた?と心配そうにゆぅたが眉をはの字にする。俺はパンダだから大丈夫だけど、めぐミとかがその顔見たら卒倒するか頭を抱えて地面に蹲るかすると思うぞ。俺の忠告にゆぅたは首を傾げて、
October 22, 2025 at 12:07 PM
お前、そのうちおっ骨くんに愛想尽かされるぞ。低い声が聞こえたかと思った瞬間、脛に思いっきり蹴りを入れられた。いって…!!思わずその場で蹲る。飲み物を買う前でよかった。何すんだよ!!抗議の目を向ければ、無言で呆れたような視線を向けられる。え、マジで何かした、僕…、訊ねようとしたら今度は顔を真っ赤にしたゆぅたがロビーに駆け込んできた。僕、暫く家に帰りません!パンダ君の部屋に泊めてもらいます!!と力一杯宣言して去って行った。え、あ、ちょ、ゆぅた…!?伸ばした手は虚しく宙に浮いたまま。ふん、ざまーみろ。
October 21, 2025 at 9:36 AM