弥琉
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弥琉
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余裕で20超。試しに初めてみました。書くのはdnkbメイン。見るのは雑食。よくツリーでネタを書く。
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ううん、自己肯定感低い子を泣かせていっぱい甘やかしたい気持ちが止まらないせいで、ロナ君めっちゃ泣かせたい。
勝手に自分で落ちていくロナ君、可哀想可愛くてもっと泣かせたい。可愛いなぁ、もう。
さっさと寝に行く。
他にも、前は風呂上がりにドライヤーをかけて上げたりしていたのに、最近はイヤがって自分でやるようになった。あんなに何度言っても濡れたまま寝ようとする子だったくせに。
なぜか急に殴ってイヤがり、全部自分でやるようになってしまった。あの銀髪をフワフワにするの、楽しくて好きだったんだけどな。
(なんだか急に懐き度が減った感じだな)
あれだけ時間をかけて少しずつ警戒心を解いて懐かせてきたのに、なんで急にこんなことになったんだ。
もっともっと甘やかして私なしでは生きていけないようにして、いつか弱った姿すらも全部さらけ出して、誰よりも頼りにしてくるよう仕向けている途中だったのに。
これ以上ドを好きにならないと決めてから、たぶん上手くいっていると思う。
たまにドが格好よく見えたり、甘やかしてくる度に好きになりそうになるけど、次の瞬間にはドが出ていった風景を思い出し、一気に目が覚める。
痛む胸が正気に戻る手助けをしてくれてるみたいで、とりあえず砂にして一拍置いたらいつもの自分に戻れた。
だんだん痛む時間が長くなっていくけど、全てを失うよりマシだ。
(大丈夫、俺は強いから。こんなの痛くない。大丈夫…)

───

最近、ロナの様子がおかしい。
ご飯を食べながら話してる途中、変な顔になって、それをからかおうとした瞬間にはもう砂にされてる。
その後は怒ったようにご飯を食べて
ドが引っ越しなんて面倒なことを自分からやる確率は低いはず。
もしかしたらショッやサテのところになら行くかも知れないけど、近場なら余計、俺に飽きたとか言い出さない限りはわざわざ拠点を移さないだろう。
つまり、ドをこれ以上好きにならないで、告白もしなかったらドが出ていくことはないはずだ。
好きにならない方法なんて思い付かないが、とりあえず好きになったらドが出ていくと思えば、歯止めくらいはできると思う。
(よっし、大丈夫。俺はもう、これ以上ドを好きにならない。好きになったらみんな居なくなる)
ギュッと拳を握り締めて自分に言い聞かせ、痛む胸を無理やりに抑えた。
(大丈夫、俺は強いから)
ジョはもちろん、メビも死ゲーもドのものだし、デメだって吸血キなんだからドが連れて行くのが当然。そうなると、夢で見た通りにみんな居なくなる。
それだけはイヤだ。これが単なる我が儘だと分かっているけど、今の生活を手放したくない。
最初の頃はドを追い出すとか色々言っていたけど、今じゃ捨てられるのはどう考えてもロナの方。
だったら、どうしたら良い。
(…待てよ、恋人になったら終わるんなら、恋人にならなきゃ終わらないってこと、だよな)
ハッと気付く。そうだ、恋人には絶対になれないけど、今のままの単なる同居人だったら、ドはまだ飽きてないから続くはず。
新ヨコなら退屈になることはないし、
ドラロナメモ。

ドに絆されて、だんだん好きになってきたのを少しずつ自覚した頃、かつて1時間でフラれた時の夢を見て、その相手がなぜかドの姿に変わって、気付いたら事務所にも家にもドたちがいた痕跡が全て消えてしまった中、呆然と立ち尽くして泣いたところで目が覚めたロナ。
心臓がイヤに早鐘を打って、冷や汗も気持ち悪くて、震えながらゆっくり隣を見れば棺があるのを確認し、詰めていた息をゆっくりと吐き出した。
昔からモテたことなんてなかった上に、せっかく告白してくれた子にもフラれる始末の自分が、恋人なんて作れる訳がない。
作った瞬間にその恋は終わる。その相手がドだったら、当然気持ち悪がって出ていくだろう。
自己肯定感激低なロナくん見たあとだと、自己肯定感つよつよなkbnさんを泣かせるの大変だよなと思いつつ、そんな男が10年も勝てない男に人生狂わされてdnd限定でマイナス感情を持っている可能性を考えると最高すぎて昇天する😇
ツリーがだんだん狭くなってく表示で、毎回リニアに変更してたんだけど、設定で変えられないんだろうかと探していたら、スレッドのツリー表示のチェック外したらイケた!
これで毎回リニアに変更しなくても済むから読むの楽になる。良かった~!
最後まで書く前にRPされ、仲直りエンドだと思ってる方々に、実はまだ続きがあってプロポーズエンドなんですって伝えた方が良いんだろうかとちょっと迷う。
いつか気付いた時にドッキリみたいになったら楽しいな。
また真っ赤になりながら
「ゎ、かった…。俺も、お前らが居なくなったら苦しくなるくらいイヤだったし、ドのご飯がもう食えないんだと思ったら悲しかったし、そばにいるって言われたとき、すごく嬉しかった。…から、あー…、俺も、たぶん好き、だ…」
「そこでたぶんって付けるあたり、きみらしいよね。ま、五歳児にプロポーズはまだ早かったか」
「あ?」
「睨むんじゃないよ。でも、これで少しは意識してくれるでしょ。今はそれで良いよ。なんたって私、二百年も生きてるからね。がっつかないのも紳士の嗜みだから」
言いながら、ロナの手を取ってキスを落とすドを、真っ赤になりながら大人しく受け入れるロナ。
終。
勢いづいたせいで転んで跪いたままショックで動けないドに、迷いながら近付いてしゃがんで目線を合わせるロナ。
「あの、さ…、俺まだ返事してねえけど…」
「あれだけ真っ赤になっといて返事がノーだったら私は一生砂になるぞ」
「うっ、うるせえ! でも、こういうのって返事しないとダメなんじゃねえのかよ!?」
て涙目で必死に言うロナに可愛いなとか思いながら二人して立ち上がって、改めて向かい合わせになる。
「えと…、ホントに俺で良いのか…?」
「だから、なんでそこで自己肯定感激低ルド君になるんだ。私は他の誰でもない、きみにプロポーズしたんだぞ。きみが好きだから、きみじゃなきゃイヤだって言ってるんだ」
「私、告白もプロポーズも今ちゃんとしたからね。絶対なかったことになんかさせないから。おじいさまも今聞いてっ」
振り向いた直後、おじいさまの構えるスマホがこちらを向いているのに気付いて硬直し、
「おじいさま…? なぜカメラをこっちに向けて…」
「撮ってた」
「はぁああ!? いつから!?」
「改めて言うけど、から」
「最初っからじゃないですか! ちょっ、それどうするつもりですか!?」
「みんなに見せる」
「ぎゃぁあああ!! ドちゃん必死のプロポーズが身内のいじりネタにー!!!」
砂になりきれないまま、慌てて止めようと手を伸ばすけど、ピースしたおじいさまがあっという間に飛んでいって、
私は絶対にきみのそばを離れない! 喧嘩したって何したって、ずっときみのそばにいるって決めてるんだ! 吸血キの棺の意味教えたろ! なんで気付かないんだ! 私は初手できみのベッドの横に棺置いてるんだぞ! 私はずっときみにプロポーズしてるんだ!! 意味ちゃんと考えろ、作家だろ! あの日からずっと好きでそばに居たんだ、今さら離れる訳ないだろ、この自己肯定感激低鈍感バカルド君!!!」
荒くなった息と激昂して赤く光る眼に、呆然としてたロナがだんだん意味を理解していって爆発したかと思うほど真っ赤になって口をパクパクさせて、ようやく意味が通じたかとちょっと溜飲を下げて、
「べ、つに…、お前を縛るつもりはねえよ…。いつか本当に出ていっても、お前はそういうヤツだって分かってるから、今度はこんなことにならないように…」
「はああー!?!? やっぱり全っ然分かってないだろ、このバカ造!! なんでさっきの会話でそうなる!? 夢の中でもずっとそばにいるって言ったよね!? もしかして夢の内容忘れてる!? 五歳児にはそこまで覚えていられる頭がないのか!?」
「うるせえ、全部覚えとるわ!!」
また半泣きで殴られて砂にされるけど、一瞬で元に戻る体にビックリしたロナの顔を両手で挟んで、
「本当にきみが理解するまで何度だって言ってやるからよく聞いとけ!
ピースをしながら2つの差し出して
「こっちが人間用、こっちが吸血キ用。飲んだら体が元気になるよ」
と言われ、素直に受け取って飲んだら、なぜか身体中に血が一気に巡ったような、力が底から湧いてくるような、とんでもない回復力にホントに大丈夫かと心配になりながら立ち上がると、同じく戸惑いながら立ち上がったロナと顔を見合せる。
「なんか、元気になったわ…」
「私なんか、今ならしなない自信ある…」
チラリとおじいさまを見上げると、またピースで返されて、大丈夫そうだから何も言うまいとお礼だけ返して二人ともビンを捨てた。
「ロナ君、改めて言うけど、私は絶対ここから居なくならないからね」
「アイツに任せたら何とかしてくれると思ったんだよ!」
「はあー!? それは本物の私に言え! 甘えるなら全部 私に甘えろ! なんで偽物に甘えてるの見せ付けられなきゃいけないんだ、バーカバーカ!!」
「うるせえよ!」
ドの反論にまたウエーンと泣いて殴って砂にしてくるロナ。
疲れてるせいで上手く戻れないでいたらマルと目が合い、なぜか溜め息を吐かれてビクリと震えるド。
とりあえず怒鳴ったことを謝りながらロナの頭を撫でてやって、あとで唐揚げでも何でも好きなもの作ってあげるからと必死にロナの機嫌を取ってる途中でおじいさまが戻ってくる。
「あれ、早かったですね」
「思ったより簡単だった」
「…ところで若造、あの夢の中の私って、なに?」
「? 夢の中のお前? て、何が?」
首を傾げるロナに、またちょっとキレながら
「最後のアレ、なんできみの目を塞いだの。普段は私のこと、ボカスカころす癖になんで夢の中の私はころさなかったの! アレ、私がやってたら迷わず殴ってたヤツだろ!」
「あっ、れは…!」
真っ赤になって口ごもるロナをジッと睨み、答えを待っているとようやく小さく答えたロナ。
「ぉ、まえと話したら、目が覚めるから、見たくないと思って…。そしたらアイツが目 塞いでくれたから、だから、その…」
またモゴモゴと言いづらそうにしたあと、半分泣きながら
眠くなった。朝に思い付いた話だったから、もはや忘れかけて慌ててツリーにしたけど、やっぱ所々で内容忘れてるから書くの大変だった。
明日も覚えてたら続き書きたい。忘れてたらなんか覚えてる範囲で。
なんか戻ってきたおじいさまの前でドがロナに棺のプロポーズの話教えただろって怒鳴って、そのまままたプロポーズして、それをおじいさまが後ろで録画してたから、気付いた時には親族にプロポーズ動画バラまかれる寸前で慌てて止めようとしてた気がする。頑張れドロ。
その反動で砂になったドと、二週間も寝っぱなしで体が上手く動かせないロナを見て、おじいさまが
「一時間、待てる? 薬作ってくる」
と言って飛び立った。
残された二人は最初無言だったけど、ノロノロと再生したドがロナの横に来て
「あの日、驚かそうとして隠れたの、ごめんね」
て素直に謝ったら、
「いや、俺の方こそ悪かった。…たぶん」
「たぶんってなに」
「いや、その…、なんで喧嘩したのか、忘れて…」
て言われて、気付いたら自分もなんで喧嘩したのか忘れてて、仕方がないからって流そうとするド。
「おはよう、ド」
「え、あれ、おじいさま…?」
まさか失敗したのかと慌てて横のロナを見たら、寝ながら泣いてたロナの目が開いて
「ドらこ…?」て名前を呼ばれたから、一気に嬉しくなって笑いながら「おはよう、ロナ君」て返す。
ようやくのそのそと起きたロナに安心したところで、おじいさまが
「大丈夫? また一週間寝てたよ」
て言われて二人して目を見開き、何度も瞬きする。
「え、一週間…? また?」
と聞き返したら、事も無げに頷き返されて、スマホの待ち受けを見せられる。
日付が記憶にある日から本当に一週間後で、ロナの夢に入ってからさらに一週間も二人で眠り続けていたらしく、二人して驚愕の声を上げた。
て、なかなか信じてくれないロナ。目を伏せて反らしながら
「起きてまた、誰も居ない場所に帰るのはイヤだ…」
なんて呟くから、それにも若干キレて
「あの日もちゃんと待ってたわ! おかえりって言ったのにドア閉めたのは若造の方だろうが!」
「だって、アレ…、俺の幻覚だと…」
「そんな訳あるか! ちゃんと現実見ろ! そんなんだから冬眠なんて下らない催眠に掛かるんだ! おかえりくらい、現実でいくらでも言ってやるわ! だからさっさと起きろ、ロナ君!!」
て、怒鳴ったらロナが泣いて、その直後にまたノイズが走ってダメだったのかと慌ててたら、ハッと目が覚めて咄嗟に起き上がって辺りを見回した。
夢の中だけど同じドだから、ぶつけられたら当然砂になって、ロナを目隠ししてた手が砂になって落ちていく。
そこに駆け寄って両頬を挟んで間近でロナの目を見ながら
「私がきみに飽きる訳ないだろ! きみのとこに来て毎日どれだけ楽しいと思ってるんだ! おポンチどもと戦ってるきみも、私の料理美味しそうに食ってるきみも、半くんの罠で泣いたりキレたりしてるきみも、ぜんぶ全部、楽しすぎて飽きるヒマなんてないわ!! 私の享楽舐めるなよ!!」
て怒鳴るけど、それでもまだ泣きそうな顔のままのロナが
「そんなん、俺じゃなくてもいいだろ…。サテとかショッとか、ヒナだって半だって、お前、楽しそうにしてるじゃん…」
その光景にブチギレたドが「ふざけるな! 私がロナ君から離れる訳ないだろ! 今だってずっときみのそばにいる! きみの隣で、きみが起きるのをずっと待ってるんだ!!」
「嘘つき。喧嘩して、そのまま棺ごと居なくなったのに、なんでまだ居るの? 貧弱な私にはムリでしょう」
「はああ!? 舐めるなよ、自分の棺くらいちゃんと持てるわ! どうやって転がり込んだと思ってんだ! それにキッチンに隠しただけだから、あの日は全然動かしてませんー! すぐに元通りにしましたー!」
自分で自分を煽って、ロナにも聞こえるように怒鳴って、足元で待機していたマルに声をかける。
「ジョ、あの私に思いっきりぶつかれ!!」
今の状況とロナの言葉、当てはまるのは
『ほら、やっぱり居なくなるじゃん…』
なぜか急にハッキリ聞こえた呟きに、ドクンッ、とイヤに脈打って、慌てて家に向かってみると、ロナが夢の中のドと楽しそうに笑ってた。
「ロナ君!!」
怒鳴るように名前を呼ぶけど、振り向いたロナを、夢の中のドが目隠しして、ソッと囁く。
「騙されちゃダメだよ、ロナ君。現実の私はもうきみに飽きて帰ってしまったんだから。起きたらまた、独りぼっちで寂しい日が続くよ。それなら、ここまま夢の中で私たちと一緒に暮らそう。私たちはずっときみのそばにいるよ」
言った途端、ロナの周りにメビやデメ、死ゲーたちが集まってロナの名前を呼ぶ。
はあ!? て困惑したまま逃げられる。
だけど、さっきの一言が気になって今度は黙ってその場で必死に考えた。
ロナは嘘つき、もう私たちはいないと言った。なんでそんなこと、と考えていたら、唐突に思い出す。いつかの喧嘩で、驚かせようと隠れていた日、ロナが何かを小さく呟いていた。
あまりに小さくて聞こえなかったあの呟きがなんだったのか、今さらになって気になり、必死に思いだそうとした。
あの時ロナは『─ら、やっぱ─』と言っていた。あの言葉はたぶん、「ほら、やっぱり」と言っていた。そのあとに続いた言葉はなんだった? 何か、じゃん、と言っていた。
『─なく──んじゃん』 てどういう意味だ?