淳水堂
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淳水堂
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主に情報収集用です。SNS不慣れなためご無礼ありましたらすみません。 本の感想をブクログに置いています。http://booklog.jp/users/junsuido
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『もりのなか』は白黒で丁寧な口調でなんか落ち着きますよね。
『トムは』も読んでます!フィリパ・ピアスは、繊細で語りすぎないけど気持ちや風景がわかる☺️

私が一番好きな児童文学は、斎藤惇夫の『冒険者たち』です🐭💞
www.iwanami.co.jp/book/b269519...
冒険者たち/斎藤 惇夫, 薮内 正幸|岩波少年文庫 - 岩波書店
狂暴なイタチの群れを相手に戦うガンバたち. 斎藤 惇夫 作
www.iwanami.co.jp
>→日本に来れるようなインド人はカースト的にカレー屋で働かないのでブローカーが別の国からカレー屋で働く人間を連れて来る→カレー屋が潰れてもブローカーが別の人を連れて来てやっぱりカレー屋やるので日本人からはずっとやってるカレー屋のように見える

インド人は「カレーつくる人」「掃除する人」が決まってるが、ネパール人は何でもやる。しかしそれが一人を安月給で働かせることにもつながる😨

私も「インネパレストランの店の名前が変わっていて、入ってみたら味が落ちていた」は何度か経験しているので、まさにこの本で書いていることは身近に起きているなあって思いました。
この本はポットキャスト「知らなくても困らない日本」で老舗食堂めぐりの相川さんが紹介して知りました。同じ番組かな!?

「タンドールを設置すると4人ビザがもらえる」は、私も聞いたことあったのですが、第5章P147の取材で「それは違います」だそうです
しかしネパール人が日本の在留資格を申請するのに「タンドールがあればインド料理をしっかりやる店と判断され、審査が通りやすくなるかもしれない」という希望を持ってタンドールを設置することが多い
ネパール人は失敗できないので、少しでも加点になるかもしれないならなんでもやる!しかし自分たちはナンを常食しないので結局は「ナンはファッション」になってしまう😓
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#海外児童文学 エルス・ペルフロム『どんぐり喰い 』
とても良かった。大人もぜひ!

フランコ独裁政権下のアンダルシア地方に住むクロ少年の家は大変貧しく、彼は8歳で学校を辞めて働かなければいけない。
山の上には金持ちの修道院があり、森の所有者は人々に枯れ枝を拾わせないために警備員を雇う。
そんな生活でも、クロは両親を尊敬して逞しく成長する。

独裁政権の圧政ははっきりとは書かれなくても、子供の目を通してこそ見えるものが物語に現れている。
そんな貧しさのなかでも人々は自分たちができることをして生きて、情熱的に踊る。生命を感じる物語でした。
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんのエルス・ペルフロム『どんぐり喰い (福音館の単行本)』についてのレビュー:とても良かった。児童文学...
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#翻訳文学試食会 で名前が出てきたので。

子供の頃クイズダービーでトンデモ回答を繰り広げる笑顔がおちゃめな篠沢教授が、実は「仏文研究者で学習院教授のなんか凄い人らしい」と言われても子供心にピンとこなかったのですが(すみません😅) その後の闘病生活ニュースで「やっぱり凄い人かも!?」と思い、<翻訳文学試食会>でもお名前が出てきたので読んでみました。

時代がかった表現(現在なら発行できないような表現が多いです😅)も多発していますが、わかりやすく楽しく読めました。「文章」っていうけれど、普通の会話や、それらのもとになる思考にも使えます。
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんの篠沢秀夫『学校では教えない文章術 模倣こそ文章上達の王道である (青春文庫)』についてのレビュー:...
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『優しい暴力の時代』5️⃣

『アンナ』
息子を難関高額英語幼稚園に通わせることになったキョンが、幼稚園スタッフになったアンナと再会する。
二人は禁じられる個人的連絡を取る。心の支えが欲しかったのだろう。
だがある出来事でアンナは幼稚園を去らざるを得なくなり、キョンは庇ったりしなかった。

韓国の英才教育が(日本もそうなのかもしれないけど)乾いた感じ😓
キョンは「アンナさんは結婚なんかしないでね。一人のほうが自由に生きられるわ」なんていうが、アンナの生活のギリギリさは感じられるし、キョンは自ら不自由な生活に浸っている。幼い息子には「お礼を言うのは良いことよ」といいながら、自分はそれを実施しないし。
『優しい暴力の時代』4️⃣

『引き出しの中の家』
やたらに良い条件の物件を紹介された夫婦。心配なのは内覧ができず、同じ間取りの別の部屋しか見せてもらえないこと。
本書では何度か韓国の住宅賃貸や購買のシステムが出てきます。そしてこの短篇では夫婦の生活ギリギリの様子、今後子育てするにあたっての経済的不安も書かれます。
結局二人は内覧せずに購入した。だが引っ越しの日、ここが事故物件だったことを知る。しかし物語の終わりは「片付けて、なかったことにして、ここで生きてゆくのだろう」という諦めというかどうしようもない受け入れで終わります。
全く世知辛い、世の中は騙し合い出し抜き合いだなあ。
『優しい暴力の時代』4️⃣

『ずうっと、夏』
日本人の父と韓国人の母を持ち、世界中を転勤で周るリエはどこへ行っても虐められる。
ある国で韓国語を話すメイと知り合った。毎日が楽しい。他の子達とも仲良くなった。
でもある出来事で二人は会えなくなる。メイは北朝鮮の重要人物の娘だと分かった。メイは学校に来なくなった。
少女たちのあまりにも真剣な想いは、周りの大人を動かしたらしい。やがてリエにメイから手紙が来る。戻るよ、って言っている。早くその時になればいいのに。

大人の存在が非常に薄いし見栄っ張りで人の話を聞かない😓
このような本を読むと「私もこんな大人なんだろう😨」と思ってしまう😰
『優しい暴力の時代』3️⃣

『私たちの中の天使』
初対面の義母兄から、ずっと会っていない父殺害を持ちかけられた男。同棲相手の女性がそれを決断させる。
このカップルの行動により、何がどうなったかが全くわからない。
子供もできた二人は、たまに「罪を犯したままでよいのかな」と考える。でも何も変わらない。救いも破局もない。

『夜の大観覧車』
なんかただ毎日を過ごしている女性教師。決断するよりも、決断しないで苦労することを選んだ気がする
若い頃の恋人だった大物政治家の死のニュースに接して…
「止めない、断らない」人生を送ってるんだけど、なんか教師同士が嫌味言い合ったり、面倒だなあ
『優しい暴力の時代』2️⃣
※ネタバレ気味です

『ミス・チョと亀と僕』
一人暮らしの40男のヒジュンが世界との繋がりを感じられるのは猫のぬいぐるみと寝る時だけ。彼は、亡父の恋人だった女性ミス・チョとたまに会っている。
彼女は遺言で、飼っている陸ガメの受取人に指名されていた。
ぼくと、猫のぬいぐるみと、亀の生活。なんだか世界と繋がらなくても良いような気がしてきた。

『何でもないこと』
高校生カップルに子供ができた。それぞれの母(赤ちゃんの祖母)は突然高校生の子供が「親」になり、自分が「おばあちゃん」になった現実を見たくない感じ。
酷薄さが空恐ろしい。
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#翻訳文学試食会 チョン・イヒョン『優しい暴力の時代』1️⃣
生きるうえでの生活は保てるけれども、教育により将来が変わる社会、経済格差、人と人のすり減るような関係があり、そのために精神的な孤独、寂しさを抱えている。しかしそんな人々もやはり自己中心だったり、自分のことで手一杯で人を傷つけたり、何かあったら即攻撃する面も感じる。こうやってお互いが優しい暴力で傷つけ合っているんだよなあ。

以下、課題作以外。
※ネタバレ気味です
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんのチョン・イヒョン『優しい暴力の時代 (河出文庫)』についてのレビュー:生きるうえでの生活は保てるけ...
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#読書 ノンフィクション『カレー移民の謎』室橋裕和
ネパール人によるインドカレーの店が増えている。どこもメインはバターチキンカレー、ナン、タンドリーを中心にしている。
しかしこれはインドカレーでも、ネパール料理ではない。本書ではこのようなネパール人経営のインド料理天、本物のインド料理でもネパール料理でもない物を出すお店を「インネパ」として、なぜ日本で増えたのかを探ってゆく。
すると日本の法律の変化や、インド人ネパール人の生活や国民性がみえてきた。

日本が「ホスト国として責任を保つ必要がある」は、お互いのために本当に必要です。
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんの室橋裕和『カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」 (集英社新書)』についてのレビュー:日本には...
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図書館になかったー😅
今回は読まずに放送聴きます。
今は「試食会」課題本で月に2、3冊決定

読書会課題本で1ヶ月1冊程度決定

仕事用に児童向けの本(児童向けなのですぐ読める)

うちの自治体の図書館システムは「読みたい本」を登録しておけるので、気になった本はそこに溜めています。「ブクログ」の他の方のレビューや、読書会で紹介してもらった本で、ネット上の積読が溜まる溜まる😅

本が本を呼んでくることも。ある本を読む→主役のモデルになった人の本を読む→その人の父親も作家なので読む→その時代を知りたくてドキュメンタリーを読む、で、1冊の本が10冊の仲間連れてきます📙📗📔📕📘

その合間に気分転換の本として探偵小説とか。
ショートショートも良いですよ。
星新一の読者が年齢上がったら阿刀田高の印象です。(性やサツジン描写もあるので)
困ったときの阿刀田高😆!
聖書、ギリシャ神話、古事記、源氏物語、コーラン、シェイクスピア…阿刀田高恐るべし😳
現代語訳でしたらこちらが読みやすかったです。…私もこれ以外は簡略版しか読んでないのですが😅
滝沢馬琴の細部にこだわりすぎ!話が破綻!の具合がわかります😳
たしかに終盤は、何でも神のご加護で勝っちゃう、犬江親兵衛一人が無理やり活躍してる感じであまり面白くないんですよね😅
www.amazon.co.jp/dp/430940709...
現代語訳 南総里見八犬伝 上 (河出文庫 古 1-2)
Amazon.co.jp: 現代語訳 南総里見八犬伝 上 (河出文庫 古 1-2) : 曲亭馬琴, 白井 喬二: Japanese Books
www.amazon.co.jp
現代語訳でしたらこちらが読みやすかったです。…私もこれ以外は簡略版しか読んでないのですが😅
滝沢馬琴の細部にこだわりすぎ!話が破綻!の具合がわかります😳
たしかに終盤は、何でも神のご加護で勝っちゃう、犬江親兵衛一人が無理やり活躍してる感じであまり面白くないんですよね😅
www.amazon.co.jp/dp/430940709...
現代語訳 南総里見八犬伝 上 (河出文庫 古 1-2)
Amazon.co.jp: 現代語訳 南総里見八犬伝 上 (河出文庫 古 1-2) : 曲亭馬琴, 白井 喬二: Japanese Books
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わーい八犬伝に反応してくださる方がいて嬉しい!

原作でも創作について色々な戯作者たちが語るので書き手の考え方が見えました。
「ある史実の根を変えずに葉を変えると伝奇小説となる。作者読者で分かり合えている遊び」っていいですよね。
これこそエンターテイメント!
山田風太郎はあまりにも容赦なくて読んでいて辛くもなりますが、エンタメとして極上でもあり読んでしまいます😅

山田風太郎が南総里見八犬伝を
「前半は正常な人が懸命に異常な物語を書こうとしているようだが、後半の特に戦争部分は異常の人が懸命に正常な物語を書こうとしているようだ」ってすごい分析😳

真田広之と薬師丸ひろ子映画も楽しく観ました😆
こんにちは!
私も「仁義礼智…」言えます😆
武士の戦の勧善懲悪に、呪いや化け物のおどろおどろしさ、血腥さが楽しくて、子供の簡易版読んだときから大好きです。

残念ながらNHKの人形劇は見ておらず、フィルムも保存されていないということで見る手段もなくて🥲

山田風太郎の原作良いですよ!馬琴の生活や性格が創作にどのように出ているのかを書き、「創作者」の心に迫ります。
山田風太郎『八犬伝』

映画『八犬伝』の原作は、唯一青少年にも勧められる山田風太郎作品・笑。お勧めです!!
※似た題名の「忍法八犬伝」もあるのでご注意を!
booklog.jp/users/junsui...
作者山田風太郎が、馬琴の性格や実生活を読み取り、「八犬伝」にどのように表れたかを組み立てていく構造。
江戸の庶民生活、当時の戯作者のシステム、当時の創作者たちの芸術の方向性なども見える。

最後の章は私生活や創作での苦悩を乗り越え終結した「八犬伝」。小説として、実生活として、馬琴の世界が口述筆記より昇華してゆく様相は、小説としても人生としてもすばらしい。まさに山田風太郎の真骨頂です。
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんの山田風太郎『八犬伝 上 (朝日文芸文庫)』についてのレビュー:(上下巻まとめての感想です)江戸時代...
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映画『八犬伝』2️⃣
「虚の世界」は、うーん、「実の世界」の現実との差のためだろうけれど、話飛ばしすぎ、CG使いすぎはある😅
冒頭の八つの珠が発現する時の話も簡略化されてます。

私は子供の頃「南総里見八犬伝」が大好き・大好きで、その中でも天守閣での信乃と現八の決闘が大好き・大好きで、何度もも読みました笑・笑https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/426183

これを映像で見られただけもまあいいか😁👍
(信乃は渡邊圭祐、現八は水上恒司)
八犬伝之内芳流閣 文化遺産オンライン
役者絵。東京守田座上演の際のもの。
bunka.nii.ac.jp
#映画 『八犬伝』1️⃣
滝沢馬琴は偏屈絵師の葛飾北斎に戯作「南総里見八犬伝」の構想を語る。
こうして馬琴を中心とした「実の世界」に、八犬伝の「虚の世界」が組み込まれてゆく。

「実」は創作者たちの心持ちなどが語られとても良かった。
馬琴:悪が勝つ世の中だからこそ、勧善懲悪を書く。
(原作者山田風太郎も「戦争、戦後の鬱屈に生きたので、創作では自由奔放な想像力を働かせる」と書いていた)
鶴屋南北:この世は実なのか。本当はこの世こそ虚なのではないか。
渡辺崋山:正しいことが虚であったとしても、それを貫き生きれば人生は実になるのではないか。
booklog.jp/users/junsui...
#読み聞かせ 3年生以上 「えほん寄席」より「寿限無」

こちらの「えほん寄席」シリーズはNHKアニメを本にしたもので、5分程度なので事前練習もしやすいです。

寿限無寿限無…は四回繰り返されて、これを読む私が大変かと思ったのですが、さすがリズムも良くてあまり苦労せず読めました。

そして教育テレビ「にほんごであそぼ」の影響なのか、たいていの小学生が「寿限無」を言えますね。二回目からはクラスでの大合唱になります。

楽しかった😆
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんの桂文我『えほん寄席 奇想天外の巻 (CDつき おもしろ落語絵本)』についてのレビュー:「寿限無」読み聞...
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#海外文学 アンソニー・ホロヴィッツ『メインテーマは殺人』

脚本家で作家のアンソニー・ホロヴィッツの元に、彼が担当する警察ドラマのアドバイザーのダニエル・ホーソーンが訪ねてくる。元刑事の彼は今ではロンドン警視庁の顧問として事件捜査に協力しているらしい。
そして経済的な理由でホロヴィッツに「俺の捜査に着いてきて推理小説を書いて、利益は折半にしないか」と持ちかけてきたのだ。

「自分が関わった事件の真実」と言いつつ由緒正しい探偵小説になっていて、さらにホロヴィッツ自身が書いたドラマや小説、実在の芸能関係者も出てきて創作者の内情も見えます。
淳水堂さんの感想・レビュー
淳水堂さんのアンソニー・ホロヴィッツ『メインテーマは殺人 (創元推理文庫)』についてのレビュー:『カササギ殺人...
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