みはらゆめ
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みはらゆめ
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ミステリ中心の読書好き。  有栖川有栖/相沢沙呼/米澤穂信/芦辺拓/綾辻行人
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タフな女刑事ものみたいな触れ込みだったのだけど、主役はマーシよりむしろヘスの方で、老刑事が血気にはやる若手を教え導く姿が主題。
その意味では最初に期待したのとちょっと違った。
年齢も性別も違うバディもので、世代間ラブストーリーにもなる。

ヘスの方が常に正論みたいに描かれるのに、個人的にはちょっとうなずけないところもあったんだけど、ハードボイルドもの主人公の新旧タイプの世代交代譚、という見方もできるかも。
#T・ジェファーソン・パーカー 「ブルー・アワー」

#読書

引退した老刑事ティム・ヘスは、元の上司の要請で顧問の立場で現場に復帰する。
コンビを組むことになったマーシ・レイボーン巡査部長は、有能ではあるものの上昇志向が強く、同僚をセクハラで告訴するなど周囲との軋轢を抱えていた。
そんな彼女の教育係、監視役を暗に期待されながら、ヘスは彼女とともに連続女性失踪事件を追う。
ミステリ的な謎解きの面白さもあるんだけど、どちらかというとそれは隠し味という感じ。
ミステリが読みたい人にはちょっと地味で、普通に感動したい人にはむしろ邪魔な要素と思えるかもしれないけれど、上品な薄味みたいなうまさがある。

(2020年11月12日読了)

yay.space/post/542741807

#読書
#交換日記
#連作短編集
みはら💫元ひま部の投稿 : 辻堂ゆめ「あの日の交換日記」 先生と児童、姉と妹、母親と息子など、7組の間で交わされる交換日記が題材になった、それぞれ独立したストーリーが、ちょっとずつつながっていて、全部で一本の話にもなるという連作短編集。 交換日記を通じて誤解を解いたり、勇気をもらえたり、秘めた悩みを打ち明けられたりする話が揃っていて、心暖まる読み味。 ミステリ的な謎解きの面白さもあるんだけど...
みはら💫元ひま部の2025-09-15 13:37:33の投稿。辻堂ゆめ「あの日の交換日記」 先生と児童、姉と妹、母親と息子など、7組の間で交わされる交換日記が題材になった、それぞれ独立したストーリーが、ちょっとずつつながっていて、全部で一本の話にもなるという連作短編集。 交換日記を通じて誤解を解いたり、勇気をもらえたり、秘めた悩みを打ち明けられたりする話が揃っていて、心暖まる読み味。 ミス...
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#辻堂ゆめ 「あの日の交換日記」

先生と児童、姉と妹、母親と息子など、7組の間で交わされる交換日記が題材になった、それぞれ独立したストーリーが、ちょっとずつつながっていて、全部で一本の話にもなるという連作短編集。

交換日記を通じて誤解を解いたり、勇気をもらえたり、秘めた悩みを打ち明けられたりする話が揃っていて、心暖まる読み味。
#紅玉いづき 「大正箱娘/怪人カシオペイヤ」

#読書

新米記者、英田紺(あいだこん)と、謎めいた「箱娘」回向院うららの、シリーズ2作目。
前作でもちらちら名前は出ていた、人々の秘密を暴いて回る怪人カシオペイヤがサブタイトルになっているけど、その実態はまだまだ謎で、うらら自身のことともあわせて、シリーズはまだこれからというところ。
「東京」でなく「帝京」だったり、我々のこの世界の史実の大正とは違う、パラレルワールドであることが、あらためて示唆されたり、続きが気になる。
独特の舞台装置や道具立てにくらべて、死体の数は少なめで、奇抜な密室トリックや見立て殺人があるでもなくて事件自体は地味めかもしれない。
それでも終盤で火村が述懐するように、ありふれているようで奇妙な事件。
火村ものの長編で一番好きかもしれない。

(2023年6月7日読了)

yay.space/user/322

#読書
#火村英生シリーズ
#クローズドサークル
みはら💫元ひま部 | 好きでつながるバーチャルワールドYay!(イェイ)
フルネーム:みはらゆめ(深原悠萌) 元ひま部員 ミステリ中心の乱読屋 有栖川有栖/相沢沙呼/米澤穂信 芦辺拓/福田和代/似鳥鶏
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再読。
火村シリーズではこれが唯一の孤島ものとなるのかな。
パラレルな江神シリーズは毎回クローズドサークルものなので、ちょっと意外でもあるけれど、むしろ両シリーズの差別化の意味もあるのか。

まだ若い妻を失い世をはかなんだ風な文学者とその信奉者たちの会合に秘めた目的はあるのか。
場違いなようにも思える幼いふたりの子供はなぜこの場に連れて来られ、大人たちはなぜ彼らの希望に従順に従うのか。
眼目となる殺人事件の発生までちょっと長いんだけど、烏が乱舞する孤島の雰囲気と、さまざまな興味にぐっと引き込まれる。
#有栖川有栖 「乱鴉の島」

#読書

年度末の多忙からの反動で気力の萎えたようになってしまった火村英生は、下宿の大家のすすめで、アリスとともに静養のために離島のペンションを訪れることになるが、ひょんな手違いからまったく別の烏島(からすじま)に上陸してしまう。
そこは著名な文学者、海老原瞬の別荘があるきりの無人島で、ふたりは海老原を囲む親睦の集いに闖入する形になってしまう。

さらにそこへサブカル界隈の寵児となったベンチャー実業家、初芝真路までがヘリで現れ、彼は海老原邸の滞在者のひとりで産科医の藤井継介にある要望をつきつける。
異世界転生もので歴史改編もの、ラブコメ分もあり。
ナポレオン戦争を多少なりと知っていると、「え、そこをそんなにはしょっちゃうの?」や「○○やらないんかい!」となるところはあるんだけど、3時間弱でさくさく読みきれるお手軽感。

イギリス海軍好きとしては、レオナの終生のライバルっぽく登場したネルソンことネルの出番があんまりないのが残念なんだけど(○○やらなかったから!)、それは続刊に期待しろということなのかな。

(2021年12月12日読了)

yay.space/post/542395521

#読書
#歴史改変
#ナポレオン戦争
みはら💫元ひま部の投稿 : なめこ印「ベルサイユの獅子」 21世紀の記憶を持って、18世紀ヨーロッパに転生した主人公。 幼くしてカルロとレティツィアの「ヴォナパルテ夫妻」に拾われ、やがてふたりの間に生まれた少女、レオナと義兄妹となる。 彼の知るナポレオン・ボナパルトに当たるはずの彼女は、“史実”の通り英雄を志して軍人となり、そしてやはり史実通り歴史は革命と戦争へとむかう。 異世界転生もので歴史...
みはら💫元ひま部の2025-09-13 19:43:33の投稿。なめこ印「ベルサイユの獅子」 21世紀の記憶を持って、18世紀ヨーロッパに転生した主人公。 幼くしてカルロとレティツィアの「ヴォナパルテ夫妻」に拾われ、やがてふたりの間に生まれた少女、レオナと義兄妹となる。 彼の知るナポレオン・ボナパルトに当たるはずの彼女は、“史実”の通り英雄を志して軍人となり、そしてやはり史実通り歴史は革命と戦争...
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#なめこ印 「ベルサイユの獅子」

#読書

21世紀の記憶を持って、18世紀ヨーロッパに転生した主人公。
幼くしてカルロとレティツィアの「ヴォナパルテ夫妻」に拾われ、やがてふたりの間に生まれた少女、レオナと義兄妹となる。
彼の知るナポレオン・ボナパルトに当たるはずの彼女は、“史実”の通り英雄を志して軍人となり、そしてやはり史実通り歴史は革命と戦争へとむかう。
いくつもの異世界を渡り歩く宿命を負ってしまったらしい冴昼と、そんな彼をどこまでも追っていって元の世界へ連れ戻そうとする要の関係性なんかも、好きな人にはたまらないんじゃないかと思う。
第二章に出てきた、同じように引き裂かれては追いかけることになった女性カップルもいい。

(2022年9月19日読了)

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#読書
#異世界転移
#特殊設定系ミステリ
読書、本好き📕小説 | 好きでつながるバーチャルワールドYay!(イェイ)
おおもりなかが管理するサークル。本が大好きな人、読書が大好きな人、集まれ! おすすめの本、教えてください! 読書が苦手な人も、素敵な本に出逢えるかも!
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異世界転移ものの特殊設定系ミステリ、そして主人公コンビは偽霊能力者としてメディアと世間を手玉にとってきた詐欺師という、いくつもの意味で変則的。
誰もが念動力を使える世界と、人が死なない、一度死んでも実体を持った一種の幽霊として戻ってこられる不死の世界の話、二編を収録。

食事の仕方や楽器の進化、殺人など犯罪への倫理観や処罰方法などが大きく違う異世界描写がまず面白い。
そんな世界に迷い混んで事件に巻き込まれることになる要たちの、事件の解決の仕方がまた詐欺師らしく搦め手で、必ずしも読んでスカッとする結末でもないのはあるんだけど、それはそれで読ませる。
#斜線堂有紀 「詐欺師は天使の顔をして」

#読書

呉塚要(くれづかかなめ)は、学生時代に知り合った子規冴昼(しきさえひる)をカリスマ霊能力者に仕立て上げ、成功をおさめる。
しかし、ある時「雪を見に行ってくる」と言って出ていったきり、冴昼は姿を消してしまう。
3年後、何の音沙汰もなかった冴昼から助けを求める電話が入り、指示された通りの電話ボックスに入って出てきた時、世界は一変していた。
そこは「キャリア」と呼ばれる念動力を誰もが使える異世界。
そして冴昼はそんな世界で発生した、「犯人はキャリアを使えない者としか考えられない」事件の容疑者となっていた。
例によって主要シリーズ既刊を読んできていないと色々ピンと来ないとは思うけど、意外すぎる島田文子の登場とその目的、洋久の失踪と彼の残した小説の謎、中盤の急展開と、これ単体での読み応えも十分。

(2024年5月6日読了)

yay.space/user/322

#読書
#Gシリーズ
みはら💫元ひま部 | 好きでつながるバーチャルワールドYay!(イェイ)
フルネーム:みはらゆめ(深原悠萌) 元ひま部員 ミステリ中心の乱読屋 有栖川有栖/相沢沙呼/米澤穂信 芦辺拓/福田和代/似鳥鶏
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Gシリーズ後期3部作の2作目。
失踪した在野の研究者、その邸宅に来客が集まった夜に起こる殺人。
前作「χの悲劇」同様、エラリー・クイーンのあの名作のオマージュ色が強い作で、そちらを既読だと次の展開が薄々読めてしまうというのはあるんだけど、そこはこの作者のこと、ただのオマージュ、ただの本格ミステリでは終わらない。
まさにその「ただのオマージュ」「ただの本格ミステリ」の方をこそ読みたい人には、肩透かしというか煙に巻かれたというか、馬鹿にされたような読み味かもしれない。
#森博嗣 「ψの悲劇」

(シリーズ先行作の内容に触れる箇所があります)

#読書

大学教授を退官後、自宅敷地内に実験室を設けて在野の研究者となった八田洋久が失踪して一年。
消息不明のままの彼を知る友人知人たちの集まりが、八田邸で開かれる。
そこへ半ば強引に加わった島田文子と名乗る女性。
洋久と同じ団体に属していたといい、彼の研究成果に関心をのぞかせながら、肝心なところは語ろうとしない彼女は、洋久のパソコンから「ψの悲劇」と題されたファイルを発見する。
そして翌朝、八田家の主治医である吉野公子が洋久の実験室で撲殺死体となって発見される。
この作者の陸上ものはすごく好き。
けしてマイナーということはないはずだけど、100メートルやマラソンのような花形とはやっぱり違う、棒高跳という競技。
国内にポールを作ってるメーカーのないことや、それゆえの苦労話などなど、これで初めて知ったことも多かった。

犬飼がちょっと刺々しいところを見せる以外、悪人はひとりも出てこないんだけど、けして爽やかで清々しいばかりではないスポーツ小説。
主人公の御子柴、一筋縄ではいかない内面を抱えた犬飼、重度の陸上オタクの綿貫P、棒高跳ポールの国産化、競技人口増を目指す研究者の狐塚翠、と誰でも誰かしら思い入れできる登場人物がいるんじゃないかと思う。
#額賀澪 「鳥人王」

#読書

漫才コンビとしては芽が出ないまま、スポーツバラエティ番組でアスリート芸人として活動する御子柴陸。
プロデューサーの綿貫紅一から新たに提示された企画は棒高跳。
オリンピック有力候補の犬飼優正(ゆうせい)もいる慶安大学陸上部でトレーニングを積み、1年後のマスターズ大会優勝を目指すというものだった。
先の見え始めたお笑い芸人としての前途
への悩みを抱え、世間やマスコミに見せる優等生的態度とは違う本性を垣間見せる犬飼に戸惑いながらも練習に励む中、周囲も驚く上達を見せるのだったが。
この作者にしては弱いかな、と思うところはあるけれど、作中作の主人公「水咲アンナ」のドタバタな活躍ぶりはまずまず楽しい。
そんな作中作への「僕」の突っ込みやアンナの弁明は、ミステリあるあるネタみたいで、ファンには苦笑もの。
「ミステリの持つ構造的な問題点がー」とかの意識高い議論にはならないのは、この作者らしいか。

「放課後はミステリとともに」とかでも舞台になる恋ヶ窪学園が舞台なのもファンには嬉しかったけど、名前だけちらりとでも良かったので、霧ヶ峰涼にも登場して欲しかったな。
#東川篤哉 「君に読ませたいミステリがあるんだ」

#読書

恋ヶ窪学園第二文芸部部長を名乗って、本来の文芸部とは別に独自の創作活動にはげむ謎の3年生、水崎アンナ。
1年生の「僕」は、そんな先輩になぜか見込まれ、何かにつけて彼女の書いた短編ミステリを読ませられることに。
前作の初恋?をめぐるあれこれでキンケイドたちと読者をやきもきさせたキットは、今回ちょっと出番少なめだけど、エリカを気遣ったり歴史に興味を持ったりと、成長がうかがえて嬉しい。
ジェマの母親が病気に倒れ、父親との確執が描かれ、キンケイドとの関係に大きな転機もやってくる。
1作6~7時間強のやや厚めの翻訳ものということで、なかなかさくさく次へは読み進めないでいるのだけど、これからも楽しみ。

(2021年5月2日読了)

yay.space/user/322

#読書
#警察小説
#ジェマとキンケイドシリーズ
みはら💫元ひま部 | 好きでつながるバーチャルワールドYay!(イェイ)
フルネーム:みはらゆめ(深原悠萌) 元ひま部員 ミステリ中心の乱読屋 有栖川有栖/相沢沙呼/米澤穂信 芦辺拓/福田和代/似鳥鶏
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