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· 6d
黒史郎『夜は一緒に散歩しよ』
どことなく優しげなタイトルとは裏腹にかなりキツめのお話でした。母を亡くした少女が描く絵は…から始まり、呪い、オカルト、ヒトコワ等々てんこ盛り。上手く消化できないとこがあったけど、京極夏彦さんの解説にあった「怪談文芸」という言葉で、何か腑に落ちた気がしました。
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· 6d
田辺青蛙『生き屏風』
なんと言っても印象的なのは、タイトル作の出だしの一文、これでつかまれてしまいました。妖が共存する世にて、妖同士あるいは妖と人が交わす会話が粋で素敵。あやしげな話ではあるのですが、主人公の皐月が愛おしくなります。
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· 20d
春暮康一『一億年のテレスコープ』読みました。
宇宙に憧れる少年が友と出会い、電波望遠鏡と出会い、そして宇宙へ旅立つというお話ですが、物語のスタート地点からは想像もつかない展開となり、これぞSF、これがSFの醍醐味である、と深く感じいったのでした。
ある意味、「三体」へのアンサーでもありました。
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· Sep 23
嗣人『霧の出る森』読みました。
『四ツ山鬼談』の姉妹編だというこちらを読んだのですが、怪談色の強かった前作とはまた違ったテイスト、連作短編のホラー小説となっておりました。
禁足地に築かれた集落、その背後に控えし御山、そこに絡め取られる人々。それにしても、容赦のない御山でした。
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· Sep 20
堀井拓馬『異形に涙は流せない』
瘴気に満ちた世界と異形たち。
濃密で美しい物語。
素晴らしい物語。
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· Sep 20
山吹静吽『迷い家』読みました。
戦時中、疎開先で行方不明になった妹を探す軍国少年の心造がたどり着いた「迷い家」。
魑魅魍魎が跋扈する屋敷は妖怪好きにはたまらないし、最後のスペクタクルもなかなかに壮大。でも、心造のたどり着いた境地とその背景は切ない、というか痛々しい。戦争はいかん。
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· Sep 14
遠藤徹『壊れた少女を拾ったので』読みました。
僕らの日常的な尺度からは異常としか言いようのない事柄が当たり前のこととして語られる世界のお話が5編。グロテスクだけれど、どこか諦念を感じられる静さがあって怖い。その点では特に「桃色遊戯」の終末感が読み手に染みてくるのだなぁ。
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· Sep 12
古谷博和『幽霊の脳科学 』読みました。
「遠野物語」や「日本怪談集」を題材に幽霊譚や怪談話を脳神経科学の観点から解き明かす一冊。睡眠をキーワードにいろんな事例が解釈され、これが実に説得力のある内容になっています。これで怪談の3分の2は説明できるってあたり、不思議の余地を残してるところがいいな。
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· Sep 11
三津田信三『歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理』読みました。
刀城言耶シリーズのスピンオフ。怪談のような出来事(結構恐い)を論理的現実的に解き明かす理由が怖いのが嫌いだから、っていうのがいいな。最後はそれでも…というのは作者の得意とするところ。ライトな読み口も良い感じです。
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· Sep 5
背筋『文庫版 近畿地方のある場所について』読みました。
「単行本とは内容が異なります。」とのことでしたが、これは確か別物。単行本にあった素材を組み上げ直して、読後感のまったく異なるお話になってます。なんだこの悲しさは。
小説でもRemix盤って、できるんだなぁ、と思った次第。
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· Aug 30
大島清昭『最恐の幽霊屋敷』読みました。
ホラーミステリーと呼ばれる作品の多い作者ですが、今回はぐっとホラー側に軸足を置いた感じ。もちろん謎解き要素もあるのですが、とにかく悪霊全開なうえに悪意が乗っかってぇの不穏なラスト、と畳み掛けてきます。
それと容赦なく人が死にます。
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· Aug 26
冲方丁『骨灰』読みました。
最近は印象的なキャラクターが物語を引っ張る系のホラー小説が多い(それゆえに面白い)ように思いますが、それとは正反対、普通の人が怖い目に遭う王道のモダンホラーと言ってよいかと。父親が登場した際のヤバさが絶妙。
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· Aug 16
最東対地『夜葬』読みました。
どんぶりさん、夜葬というトチ狂った設定のインパクトの強さ、その勢いで最後まで押し切るパワー系ホラー。
理屈とかなぜ?とか、考えてはいけない。すべてが怖さを増幅するための道具立てなのだから。
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· Aug 16
岩城裕明『呪いのカルテ たそがれ心霊クリニック』読みました。
いわゆる特殊設定ミステリーになるのだと思いますが、幽霊の死体とか犬の幽霊など妙ちくりんな設定とその謎解きは作者の色が濃くでてると感じます。そして、改題前のタイトル「呪いに首はありますか」の意味がぐっとくる最終話にはやられちゃいました。これがエモい、なのか。
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· Aug 11
山白朝子『エムブリヲ奇譚』『私のサイクロプス』読みました。
『Wi-fi幽霊』に収録されていた「〆」「呵々の夜」で和泉蝋庵シリーズを知り、こちらを読んでみました。
江戸時代(と思われる)の旅本作家御一行を主人公としたこのシリーズ、奇妙でグロで、それでも切なさに溢れる話に満ちており、読み終えるのがもったいないと思える二冊でした。
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· Aug 2
上條一輝『ポルターガイストの囚人』読みました。
ポルターガイストの調査に始まり、依頼者の失踪、監禁のくだり、終盤の大立ち回りなどなど、読み応えありで前作よりもさらにエンタメ度アップ。
登場人物たちのキャラクター性がお話を引っ張っており、ホラー要素が少々弱い印象はありますが、間違いなく面白いです。
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· Jul 28
小川哲『君のクイズ』読みました。
クイズ大会の決勝、最終問題で対戦相手は問題が読まれる前に正解することができたのはなぜか、決勝戦を振り返りながら、その謎を探るミステリー。
決勝戦は異能バトルの様相だけれど、たどり着いた真相は競技クイズ世界ならではの現実。ものすごいエンターテインメントでした。
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· Jul 21
木古おうみ『偽葬家の一族』読みました。
怪異を鎮めるための偽葬を執り行う疑似家族、トラブルに巻き込まれた主人公は彼らに助けられ、そのまま「家族」の一員に。
作者が得意とするキャラの立った登場人物たちに偽葬という設定が加わることで、間違いなしで面白いエンタメに仕上がっております。上手いなぁ。
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· Jul 21
朝宮運河『現代ホラー小説を知るための100冊』読みました。
『リング』を発端とした「現代ホラー小説」の系譜を解説してくれるガイド本。最後に朝宮ホラー史観に基づいた論評があるので、これを先に読んで現代ホラー小説の流れを押さえてから、作品の解説に入るのもいいかもね。
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· Jul 19
小池壮彦『幽霊物件案内』読みました。
怪談話、ですね。淡々とした語り口ですが、四半世紀も前に出版されたものの文庫化とのことで、やはりオールドスタイルな印象があります。そのころの怪談本などはほとんど読んでいなかったのですが、なぜか懐かしい感じがしました。
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· Jul 19
澤村伊智『怪談小説という名の小説怪談』読みました。
ストレートな怪談からメタ怪談、果ては牛の首オマージュまでバラエティに富んだ短編集。いずれも手の込んだ作りになっており、甲乙つけがたいものばかりです。澤村さんはホラー短編の名手なのだということがよくわかる1冊でした。
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· Jul 12
藤岡換太郎『三つの石で地球がわかる 岩石がひもとくこの星のなりたち』読みました。
橄欖岩と玄武岩と花崗岩、それぞれマントル、海洋地殻、大陸地殻を構成する三つの石を語ることで、地球の構造から生命の成り立ちまで幅広く、優しい語り口で説明してくれます。
地学、やっぱり面白いな。
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· Jul 12
篠たまき『氷室の華』読みました。
ユウジが氷室の光景に魅了されていく様や村における「鬼」の扱いなど読み進めがたいほどの心苦しさに苛まれつつ、読了。
後半はサスペンスフルな展開となりラストもあぁ…という感じでした。取り憑かれた人たちのお話であり、何か江戸川乱歩の世界を思わせる一作でした。
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· Jun 28
佐川恭一『人間的教育』読みました。
仕事社会に対して適合できない登場人物たち、下品で情けなくて、それはもう面白い一冊なのだけれど、読んでいる自分自身の中にもいるんだよね、この人たちが。
だから、この本は苦しい。
マドギワマドギワ、ギュルルルルーン、だ。
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· Jun 27
貴志祐介『さかさ星』読みました。
まさに「オカルト」という言葉がぴったりの世界を堪能しました。呪術、呪物が存在することが前提(霊能者の賀茂さん、最初から有無を言わせないもんね)で、そのうえで謎解きミステリーでもあり、霊能バトルでもあるという贅沢な一冊でした。続きがあるようなので、待ちましょう。
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