8 Man
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live on the other quantum. 地球によく似た並行した世界に住んでいます。 https://8mantokyo.weebly.com/ Ko-fi https://ko-fi.com/8mantokyo
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民主主義国家の中核をなす政治家は、どこの国でも、どんな政党に属していても、庶民に寄り添っているようには見えない存在になりはて、つまり結果として民主主義というものは信頼されないシステムに位置付けられてしまった。民衆は、まず議会に選出された政治家の行動を評価するためにAIを活用するようになる。有権者の投じた票に見合う働きをしてくれているのかという採点だ。もちろん発言をデータ化し分析すれば“隠された”真実は暴かれる。そこで止まるはずもなく、AIの政治家アバターに言わば影の議会を組織させ、そこに現実世界の問題を論じさせることとなっている。そして、より覚悟を持った政治家だけが残っている。
私は夜遅くまでの喧騒を拭い去るため朝の浜辺を歩くのが日課。いつもは誰もいない夜明けの海岸。でも今朝は奇妙な昔の服装をした男性がいた。そばまで近づいてみたら、何か戸惑っているようで立ちすくんでいる。「いったいここは?」「どうしたの?」「亀の背に乗ったら連れてこられた」まさか脇にある水上バイクが亀?!ということは、このイケメンの男は!私がこの男を接待するはめになるのかしら。お土産の箱はどうしよう。キャバクラを経営している乙姫は困惑するだけであったとさ。
F山に登り始めるとしばらく森の中を歩く。頂上が見えない山道は変化に乏しい迷路を歩くようだが、前方から電話の呼び鈴のような音がしている。公衆電話だ。こんなところに公衆電話?緊急電話として使うためだろうが、その電話が鳴っている。森閑とした森を汚すような音は何か自分の罪のような感覚を感じさせられる。たまらず受話器をあげてしまった。「おひとりですか?単独ですと色々危険性が高まります。昨今この山に気軽に登頂しようとして、怪我をされたり迷って遭難救助となるケースもございます。お電話だけでお手続きが済む当社の傷害保険をお勧めしておりますがいかがでしょうか」電話を叩きつけた。背後でまた電話が鳴っている。
近頃、御侍様のお屋敷にはエレキテルとかいう奇妙な仕掛けで料理を作る木箱があるってえんだけど知っとるか?何でもよお、その箱に生の野菜や魚を入れ、木箱を叩くと、勝手に熱くしてくれて、頃合いになると「ちん」とか音が鳴って、美味い料理がええ塩梅にいっちょでき上がりてえんだから世の中も便利になったものだなあ。しかしよう、その木箱を使うにはエレキテルがいるらしく、手回しで溜めるのがてえへんらしいぞ。まあ、長屋住まいの貧乏人には関係ねえ話だがよ、いつでも温かいおまんま食えるつうのは羨ましい限りだなあ。でもよう、エレキテルでうちのかかあがビリビリっとしちまったらおおごとだ。くわばらくわばら。
小鳥型のAI「小鳥ちゃん」が商品化され、今年度の小学1年生から貸与され始めている。空を飛ぶことができるので自動でずっと寄り添うセキュリティカメラとして、登下校時の安全のため周囲を監視し、交通事故から未然防止に期待されている。子供の今いる場所を把握することができるので親はもちろん安心。不審者情報も“小鳥ちゃん”は入手するので、リスクのある帰宅経路を避けさせる行動も起こせる。子供たちと言えば、そんな防犯機能はおかまいなしに自分のペットとして可愛がっているので、情操教育の面でも効果は見えているようだ。子供が話す命令も理解するが、なんでもやってやるのは良くないということで知らないふりをしているそうだ。
下水道技術の革新によって、人の糞尿は新たな資源として注目されている。糞尿からバイオガス、肥料、さらには貴金属を再生する技術が開発されているのだ。そもそも江戸時代では大切な資源として利用されていた。回収された排泄物は、バイオガスプラントで変換されエネルギー源として利用される。また、肥料プラントで有機肥料に変換され農地で化学肥料からの転換がはじまっている。さらに、繊維質の成分はトイレットペーパーに生まれ変わる。最初は抵抗感があった人々も、排泄物が貴重な資源であることを理解し始めている。そして、下水道利用への料金が資源リサイクルの観点から無料になったことは、大変歓迎されている。
絨毯型のドローンが普及してから花見は空からが一般的になっている。桜の下から眺めるというのもいいものだけど、空から見下ろすと美しさはより別格と人気。空からの花見は遠くまで見通すこともでき清々しい。それに、混雑を避けて桜を楽しめるのはもちろん、競争になってしまう場所取りの必要もない。ただ、酔って絨毯を踏み外すと大変なことになるのでくれぐれも注意が必要である。また、料理や飲み物が絨毯の上からこぼれて下で花見している人に降り注ぐ事例も起こっており、今後は規制されそうだ。
爪に貼り付けるだけで便利な機能が使えるガジェット“磁衛代”が人気だった。手をかざせば、重力変動を起こしその先にあるものを移動させたり、自分の体を宙に浮かせたり、電磁波によって物を温めたり、さらに修練を積むと人間の思考を変化させることもできるようで子供から大人まで大流行した。しかし重大な事故も発生してしまい、この画期的なガジェットを使用するためには、幼児から専門の学校で教育を受けなければならなくなった。学校卒業後も師匠に就いてマンツーマンツーマン指導が義務。適格性が認められれば晴れて自由に使用することができる。ただ、途中で脱落して、悪の道で非合法的に使用する者も現れ社会的な脅威となっている。
うちの店は人間様の寿命を扱っている質屋でございます。10年単位で質に入れていただく事が可能で、つまり余命を担保にお金をお貸しするわけでして、お客様の年齢で質種の年数の上限とお貸しできる金額は変わります。どうしても貸し倒れというものがございますから、お年を召した方よりも若いお方の方に多く目にお貸し致しております。20代の方だと30年という方もいますけど、悩ましいお年頃ですからね。質流れになったものをお求めになるのはお年寄りです。やはりこの世に未練が色々とおありでしょう。私の歳ですか?それはまあ色々と融通は効きますけど、商いに差し障りありますので明言できかねますね。想像にお任せしておりますよ。
果物の品種改良が進み巨大なサイズも珍しくなくなってきた。青森県のとあるホテルのエステでは、りんごをすりおろしたジュースで水浴ができるサービスをはじめたそうだ。濃厚なビタミンを直接肌から摂取できるとのことで人気らしい。沖縄では本物のバナナでバナナボート。沈まないようにする工夫に苦労して実現したものの意外に硬いのが問題。栃木県のイチゴ狩り農園では、子どもたちが巨大なイチゴの山を登っている。日が経つと柔らかくなって足が潜り込むのがまた楽しそうで、体中ピンク色にして笑顔。大きな桃に関しては、川を流れてくると誰もが同じ行動をとる。まさか中に赤ちゃんがいるとは思わないけどついつい割ってしまうのだ。
大規模言語モデルで遅れをとる日本は、国民が電話で行う会話を収集蓄積して学習データとする法案を可決した。テキストベースのデータに比べて口語であるという特徴を活かし、より自然な会話を行えるようにしようというものである。また、人間は文字化された確かな情報よりも、立ち話のような、つまり井戸端会議のような会話によって実は行動が左右されている実態もあるので、人間味を感じるAIの構築が期待されている。一部でプライベートな会話が学習データに使われることへの懸念もあるが、それよりも、根拠のない噂話や痴話に強いAIになるのではないかと否定的な意見が起こっている。
高速道路の料金が基本重量を超えると料金が加算されるようになって、エコだと歓迎さえれる一方で、人の体重が関係することで差別ではないかという声が大きい。できるだけ余計な物は積まないようになったので燃費は良くなった。また、ジャンプする改造車が現れたが、装備によってより重くなって燃費の面で不利になったのは皮肉である。間もなく故郷へ帰る帰省ラッシュ。重量を計測する場所は概ね知られているので、みんなそこを通過する時は緊張を伴う。その場所を通過する時、よく見られるのは車内では乗ってる者が全員座席から腰を浮かせてジャンプする光景だ。涙ぐましい努力と言わざるを得ない。
昨夜居酒屋でたまたま隣の席になった自称千才の男の話。「話しても信じてもらえないけど、もう1000年以上生きてるんです。なんでこうなったのか分かりません。この話をすると織田信長って実際はどうなんよ?とか、義経は大陸に逃げたのか?とか聞かれるけど、歴史の大きな舞台には無関係でした。そもそもずっと年取らない化け物だからいつも逃げて隠れて生きてきた。長く生きると賢くもなるから、戦は避け、飢饉の時は山奥で草を食い生き延びた。だからずっと貧乏暮らし。一番辛いのはさ、好きな女と夫婦になり子供ができても、みんな死んでいく。顔を忘れ、名前も覚えてない。もう勘弁して欲しいんです。あなた、俺と交代してくんない?」
もう師走だからつうわけじゃねえだろけどめっぽうさみいな。朝起きると霜柱だらけだしよ、家の水瓶にはあ氷だぁ。長屋の安普請じゃいつ死んでもおかしかねえわな。しかしなんだ、あのシートテックてえのはいいな。おらぁ猿股だけじゃねえで、ほおっかむりの手拭いまで買っちまったよ。かかあは腰巻に襟巻き。ほんにシートテックは優れもんだあ。俺っちもかかあもユニクロ大好きになっちまってよ、今度は綿がたんまりへえった褞袍をあつらえようかって言ってんだ。家ん中の手炙りでもあの褞袍がありゃあきっと我慢できるぜ。うちじゃあ神様仏様ユニクロ様てえしだいよ。善は急げ、ちょいくら買いに行ってくらあ。あばよ。
国連に請求書が届いたそうだ。差出人は、木星人。請求書の名目は、“地球に墜落する危険性のある小惑星および彗星を木星が身代わりになったことによる環境復元代”。確かに、木星に何らかの物体が落ちて発光する現象はたびたび地球から観測されていた。科学者の説としても、木星の大きな重力が隕石を多数捕らえることで地球へのリスクは軽減されているとされていた。つまり今の地球の形成に木星は重要だったらしい。国連でも地球防衛の目的が認識され、支払いが決議される予定となっている。ちなみに今回は契約の手付金的な位置付けで、今後は年払いのサブスクリプションになるとのこと。支払い方法はドルが指定されている。
ママに今日は早退するように言われて校門を出ると、おじいさんが机を置いて何か小さい物を売っていた。「おじいさん、これは何?」「豆本だよ。ちっちゃな本。小さくてもちゃんと読めるぞ」よく見ると豆本は教科書だった。胡麻粒みたいな文字の大きさだけど、確かにちゃんと読める。持ってる教科書だから分かるけど、内容が同じだ。でもページをめくってみると手書きのマンガが描かれてた。まるで誰かが使ってる教科書みたい。教科書の裏に名前が書いてある。最近学校に来てない同級生の名前だ。なんか嫌な予感はしはじめたけど、その時おじいさんが不思議な光線銃で後ろから狙ってたことには気がつかなかった。僕を丸ごと小さくしちゃう銃で。
QRコードがデザインの一部かと見間違えそうになる服を着ている人が増えてきた。常時マイナンバー掲出が努力義務になったからだ。個人認証が手軽になり、行政サービスはもとよりショッピングにも便利だとされているが、街角の監視カメラで個人の行動をトラッキングするためだろうと国民は噂している。マイナンバーをQRコードにしたワッペンを服のどこか、あるいは帽子やバッグに貼るのがいちばん手軽だが、ファストファッションの一部では、店内で販売されている服にプリントするサービスをはじめ好評。ファッション評論家やハイブランド愛用者からは批判的な声が上がり、“NO QR CODE”デモが各地で行われる事態になっている。
長岡京医科大学の研究結果が科学雑誌「サイエンス?」に発表され、白黒の映像を見るとそのモノクロームの映像から色を想像することで脳の活性化につながることが分かった。テレビを製造するメーカーは、白黒モードを搭載するようになり、教育熱心な保護者はさっそく白黒モードで子供に試聴させ始めている。同居しているシルバー世代からは、昭和を懐かしむ声も聞こえるが、その一方で自分の目が悪くなったのではないかと眼科を訪れる高齢者が増える影響を招いている。なお同大学は、さらに音声をミュートにし字幕を表示することで、さらに脳の活動が活発になるであろうと仮説を立てており、今後実証時間を行う予定である。
食卓に並ぶ料理を一瞬で豊かにするスプレー式ふりかけ新発売!白いご飯にスプレーするだけで夢のように美味しい料理に早変わり。今回発売するのは、「カツドン」と「チャーハン」。「カツドン」は、ジューシーで表面はパリッとしたヒレカツの味を再現。「チャーハン」は、本当にカニが入ってるようなまさにカニチャーハンです。いずれも化学調味料不使用、塩分は約25%カット(当社比)。そして1食分に必要な栄養素を含んでいますので安心してお召し上がりいただけます。家族みんなで楽しめるスプレー式ふりかけは、「うなどん」「カレーライス」も近日発売予定。新発売記念として、今なら戦隊ヒーローのカードが付いてきます。
「倉庫を整理してたらたくさんビー玉を見つけた。亡くなったおじいちゃんの頃はこんな道具で遊んでたんだ。遊び方分かるか?」。ネットで調べてみると、地面に並べたビー玉に自分のを当てて弾き出したりするらしい。弾き出したものは自分のものになる。公園で試してみた。うまく当たった時の音が快感だ。ビー玉の中に大きなものがあった。傷ひとつなくきれいだ。「すごい数のビー玉だから、おじいちゃんは上手だったんだね」。「そういえば、おじいちゃんの友達がビー玉を残して公園から行方不明になったらしい。その子のビー玉ももらったそうだ」。大きなビー玉を覗くと、白くモヤっとした子供のシルエットが見えたような気がした。
「あなたの見た夢を買います」。その新聞広告を見て、古ぼけたビルにある会社事務所を訪れた。楽なバイトだ。「今日から1週間、お渡しするリストバンドを必ずして寝てください。念のためロックをかけさせていただきます。10日後に返却しに来ていただければそれで終了。前金として半額お支払い致します。残金はリストバンド返却時になります」。起きた時に夢を覚えていた日もあるが、そうでない日もあった。それで残金を支払ってくれるのかそればかり気にしながら、リストバンドを返却に行った。ところが10日前に訪れた事務所はもぬけの空。ドアに貼られた通告を見ると「あなたの夢が好評につき契約を継続します」。まだ夢の中のようだ。
蔓延する花粉症の症状を和らげる方策として花粉の少ない杉への植え替えが進むなか、スギ花粉のいわば凶暴化が問題になってきた。花粉はほとんどの植物にあり、世代交代していくために欠かせないものである。その花粉の量が操作されていることを杉が察知したのであろう。自分の種を護るための変異だと思われるが、スギ花粉の表面に硬い棘のような形状の物が見られるようになった。目に入ると網膜を傷つけてしまうのだ。これまでも花粉の時期にゴーグルを着ける人を見かけることはあったが、今や必須になってしまった。政府は、中学生以下の子どもにゴーグルと洗眼薬を配布したがスギ花粉との戦いに抜本的な打開策は見つかっていない。
昨今世界中でラーメンがブームになるなか、日本政府は、ラーメンは日本固有の食文化であり類まれな技術やノウハウの塊である、ラーメンという知的財産は輸出すべきものではないとして海外でのラーメン店は営業をやめてほしいと声明を発表した。これに呼応するかのように、アメリカの保健福祉局は、ラーメンは栄養が偏りすぎていて常習化は健康への悪影響が懸念されるとしてブラック・フード・リストに加えたと発表した。早速閉店するラーメン店が出始めているなか、ニューヨークではラーメン愛好家グループが、「ラーメンを食べるのは我々の権利である」「ラーメンに罪はない」などのプラカードを掲げたデモを行う事態になっている。
蜜柑がスーパーに並び始めたが、今年から青いミカンも出回りはじめた。珍しいこともありちょっと高めの値段。DNAに青い薔薇の遺伝子を組み込むことで、100%ではないものの青いミカンができるようになったらしい。皮をむいた実もブルー。ミカンと言えばオレンジ色、いやミカン色という固定観念があるからかなり戸惑うが、並べるとオレンジ色とのコントラストが面白いので“映える”と人気になっている。皮を乾かして七味唐辛子に混ぜると不思議な色になるという裏技も。味は普通のミカンと変わらない。目を閉じて食べれば色での違いは感じられない。しかし、暖かいこたつの中で食べる青いミカンはやはり少し寒々しいように思う。
今日は秋の遠足の予定で、近くの山に登る予定だったけど、天気が雨に変わりそうで、それに最近その山で熊が目撃されてるということでヴァーチャルリアリティでの遠足に変更になった。ラッキー!全員がヘッドセットを装着して出発。先生の指示で、VRの中でも2列に整列して行進。なんでやねん。自由に歩かせてVRを楽しませてよ。そんな先生は操作が下手で道を外れたり木の中を通過してるんだよね。ダメじゃん。でも歩かないのは楽ちん。しかし、お昼は教室でいつもの給食なので、外でみんなとワイワイガヤガヤしながらお弁当を食べたかったなあ。お菓子もないし。やっぱリアルな遠足の方がいいや。